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14th Roppongi Part 14

2008年01月27日 19:35

若い二人が同時に果てるのを見ながら
こちらの女も確実に上り詰めていた。
口内にどっと流れ込む愛液からは
アクアデジーオと生臭さが混ざった
芳香がたちあがり嗅覚を刺激する。
顔にまたがったまま
頭越しに脱力しているから
いきおい体重がこちらの顔にかかってくる。
甘美と息苦しさがないまぜになった不可思議な感覚。
同時に自分だけ取り残されたような一抹の寂しさ。
二分ほどだったろうか
さっきまで座っていたカウンター席から
いつの間にか来ていた客たちから注がれる視線の中で
ようやく頭上の女がわれを取り戻した。
かといって、開いたひざを閉じて
性器を隠そうとするわけでもなく
むしろ視線の放射を濡れた性器でうけとめるかのように
体の向きを変える。
ばかりか、指でヴァギナをおしひろげて
ぶずりと差込みかき回しだしていた。
相変わらずあおむいたままのこちらの
すぐ頭上で始まる淫猥なオナニーショー。
強烈にイキ続けた上にまだ収まらない性欲の波。
「見て。見て。突っ込むより見て。」
スツールの上の男たちも一様に
ペニス突き出して扱き出している。
女連れはスカートの下に手を入れているし
その隣の単独男性も同じ女の乳房
むき出しにして吸いだしている。
何を思ったのか
ぐったりとしていたカップルの若い女性
こちらの女性の横に並び
同じような体勢をとって
同じように露出オナニーを始めてしまった。
狂気の伝播。
淫夢の伝染。
アクメの共有。
ついにこちらの四人と
カウンター側の五人が
行為を同調させての
乱交とはいえない乱交が始まった。
こちらはしばし観劇に回る。
スツールの上で二人の男に責められていた女も
いまや全裸に剥かれ
床に這いつくばって
後ろからパートナーペニス挿入され
前に回った単独男性フェラチオをし続ける。
愛液をほとぼらして床をぬらすあたりには
いつ脱ぎ捨てられたのだろうか
真紅Tバックが暗めの照明の中で鮮やかだった。
こちらの女が決して言わない淫語を
フェラチオを中断してはわめきちらす。
おちんちんが熱い。おまんこに熱い。」
「いや。ナマほしい。中にかけて。」
「ナマかけて。ナマ飲まして。」
まんことのどにほしいの。」
「いい。いい。おまんこおおお。」
「いっちゃう。いっちゃう。こんなとこでえええ。」
「ぎゃああああ。」
「うっ」というおめきとともに
男が放った。
いや、男たちがはなった。
そのまま木の床の上にうつぶせになる女。
その性器と口からは白い液体がだらりとこぼれだした。
恍惚の表情のまま、こちらの二人の女に視線を飛ばす。
頭上では、若い娘とこちらの女の二人が
互いの性器をまさぐりあい、ねっとりとキスを交わしている。
レズの気がなくても
あまりの刺激に当然の行為なのかもしれない。
若い男とこちらとスツールに残った単独男性
その周囲の様子のあまりのみだらさに
目が離せなくなっていた。
見つめるうちに
二人の女の腰使いがますます激しくなり
「ね。ね。イきそう。」
「私も。私も。」
「イこ。一緒にイこ。見られてイこ。」
「見てええ。」
「見てええ。」
二人同時のリクエスト
果てたばかりの女の視線も受け止めながら
二人がともに狂ったように腰をグラインドさせながら
「うわあああ。」
「しぬうう。」
と、叫び
身体を震わせ
愛液を撒き散らしながら
身体を硬直させてまたも果てた。
それにしてもすさまじい光景だった。
乱交クラブカップル喫茶
獣のようにつながっては昇りつめる二人。
昼間の公園の木陰で
感極まってアヌス性交する二人。
道端に停めた車の中で
窮屈な姿勢でなめあう二人。
そんな景色は何度となく眺めたし
その代わりのように
非常階段で白昼に愛液まみれの
Tバックをしゃぶりあいながら全裸性交
ラブホテル廊下
ほかのアベックに見せつけながら
犬のように身体をつないだ。
だから、見慣れた、やりなれた光景のはずだったが
このハプニングバーでの刺激は
最強のものだった。
年甲斐もなくペニス硬度を増している。
やがて、われを取り戻した全裸の女を連れて
螺旋階段を下る。
これも全裸の若い二人連れがおずおずとついてくる。
床に伏せていた女が赤い下着だけつけてたちあがり
パートナーと口中に放った男を促して従う。
スツールに残っていた男二人も立ち上がった。

この前、この女と狂ったソファと
性行為のすべてを見せつけるためのベッド。
赤い妖しい照明を基調にした大き目の部屋が
性に狂った男女を待ちかねたように
呑み込んで行く。

(続く)

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