通り魔的痴漢

変質者と云うのはいつの時代にも居るもので。
彩花が小学生の時も、プリントや口頭で、変質者に注意なんてことは、よく言われてました。
小学生が下校するような時間に、居るんですよ。
一体何をしてる人なんでしょうね。
彼らの特徴は、一人で下校中の女児を、すれ違い様に一瞬だけ触るのです。
「えぇ？？？」
と思った時には、既に遥か後方を歩いていて。
何だったんだろう？　で、誰にも言うことなく終了です。
親や教師に言ったら、どんな人だったかとか、色々聞かれるでしょうからね。
それが面倒臭かったって云うのも、あるのかもしれません。
人の顔を覚えるのが、すごく苦手なんです。
訊かれても答えられない自信がありますからね。
それにしても。
彼らは一体何が楽しいんでしょうね。
正面からやってくるので。
触るのは胸か股の辺りです。
脅かすのが楽しいんですかね。

小中学生の頃は、そんな通り魔的痴漢に、よく遭遇しました。
嫌だとかムカつくとか、そう云った憤りは無く。
なんなんだ、あいつらは。
そんな風にいつも思っていました。
いわゆる世間で言う「痴漢」とは、若干違いますよね。
明日は電車内に潜む強制わいせつ犯について、書こうと思います。