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羅生門

2026年02月22日 08:06

羅生門

清英の本日の書作品は

羅生門

芥川龍之介の『羅生門』(1915年発表)について、文学・映画の両面から簡潔に解説します。
1.芥川龍之介小説羅生門
平安時代末期の荒廃した京都舞台に、生きるための「悪」という人間の利己主義(エゴイズム)を鮮烈に描いた短編小説です。
あらすじ: 仕事を失い「餓死するか、盗人になるか」を悩む下人が、羅生門の楼上で死人の髪を抜く老婆に出会います。当初は正義感から老婆を責めますが、老婆の「生きるために仕方ない」という論理に触れ、最後は自らも老婆の着物を奪って闇の中へ消えていきます。
象徴的な結末:ラストの一文「下人の行方は、誰も知らない。」は非常に有名です。
執筆の背景: 芥川が23歳の時に、『今昔物語集』の説話を題材に現代的な心理描写を加えて書き上げました。
Kokugakuin University

2.黒澤明監督の映画『羅生門』(1950年)
世界的に「羅生門」の名を広めたのは、黒澤明監督による映画版です。
ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト

内容:小説羅生門』の舞台設定と、同じく芥川の小説『藪の中』(ある殺人事件を巡る複数の証言)を融合させた物語です。
羅生門効果(Rashomon Effect):登場人物たちが自分に都合の良い嘘をつき、真実が藪の中へ消えていく様子から、心理学社会学で「同じ出来事でも人によって解釈が食い違う現象」を指す言葉として定着しました。
評価: 1951年にヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、日本映画が世界で認められる先駆けとなりました。

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