- 名前
- 理子
- 性別
- ♀
- 年齢
- 38歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 花火大会で願い事をした 好きな人とロマンチックな場所に行きたい お互いの一生を共にす...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
この冬、誰かが私の手を握ってくれたら、どんなにいいだろうに
2025年12月03日 17:37
吐いた息が白い霧になるまで、私は気づかなかった。ああ、また冬が来たのだと。
やかんを火にかけ、湯気の立つ焙茶を淹れる。温かいカップを両手で包むと、指先の冷たさが少しずつ引いていく。茶の香りが人のいない部屋に漂うが、どうにもこの空虚を埋め尽くせない。
私が切望しているのは、おそらく天を衝くような恋ではない。ただ「ただいま」と言った時、「おかえり」と応えてくれる人がいればいい。ただ、こんな寒い夜に、私の手よりも温かい手が、冷たくなった指先を包み込んでくれることを願う。ただ、誰かと一緒にこたつに入り、つまらないテレビを見ながら、気ままに会話を交わし、相手の足が私の足に触れた瞬間に、思わず笑い合うことを願う。
共有したい。今日の仕事で起きた面白い話を、さっき道で見かけたカップルがどれほど可愛かったかを、このお茶の温度を……でも周りを見渡せば、沈黙する壁と家具だけ。この温もりは、結局自分で自分に与えるしかないのだ。
窓の外、遠くの商店街に灯るクリスマスイルミネーション。点々と輝く光は、まるで夜の瞳のよう。とても美しいけれど、とても遠い。
この街のどこかで、私と同じように、一人で熱いお茶を手に、同じ寒さを感じながら、同じ温もりの夢を見ている人はいるのだろうか?
また一口、熱いお茶を飲んだ。湯気が視界をぼやけさせる。もういい、考えないでおこう。明日はまた早起きして仕事だ。ただ……この冬、誰かが私の手を握ってくれたら、どんなにいいだろうに。








このデジログへのコメント
ホントに、仕事から帰ってあなたみたいな美しい人から、お帰り、言われたら最高だろうね。あなたに触れたいです、
初コメです。
そうですね……切に願いますね……
帰宅時もそうですが……理解ある方が手を握って欲しいです
コメントを書く