「花まんま」ﾚﾋﾞｭｰ☆

鈴木亮平、有村架純主演他。最後に会いたい人がいる―大阪の下町で暮らす二人きりの兄妹・俊樹（鈴木亮平）とフミ子（有村架純）。死んだ父との約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた俊樹は、フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるはずだった。ところが、遠い昔に封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り･･･。フミ子には幼少から別の女性の記憶があった。「生まれ変わり」のようだがフミ子の存在は確固としてある。フミ子が生まれたときに、若くして事件に巻き込まれ亡くなった女性の心が移っていたのだ。それから22年、結婚式の前日、フミ子が隠し続けてきた事実が発覚する。大切な人を失った家族をつなぐ、記憶の秘密とは？涙が、幾度もあふれだす―。

8/10点！！なんて温かで切ないお話。幸せと切なさはいつもセットだとつくづく思う。生きていても亡くなっていても、大事な人の中でその人はずっと生き続けて人生を歩んでいるのだなと思える“他人の記憶がある”という現象を、このようにサイドエッセンスとして、でもしっかりと物語を息づかせる要素として描いている作品を初めて観ました。その結果、兄弟の絆やそれぞれの想い、喜代美一家の想い、全員の想いが色濃く出ていて、バランスの良い素敵な物語になっています。フミ子が何だかんだ、お兄ちゃんを信じている感じがいいよね～。また、喜代美パパ役の酒向芳さんの演技が泣ける泣ける。もう世界のお父さんの気持ちを代弁しているといっても過言ではない（爆）クライマックスからラストが素敵過ぎて何度もリピして、何度も泣きました（笑）イイお話！！心に優しさと癒しが欲しい方、必見です！2025年公開。