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従属者はなぜ檻に入りたがるのか

2025年07月24日 04:37

従属者はなぜ檻に入りたがるのか

自由は、本来尊いもののはずだ。
誰にも縛られず、何にも従わず、自ら選び取って生きていく。
そう言えば聞こえは良いが、実際にはどうだろう。

選択の重さに疲れ、責任に押しつぶされ、
やがて人は、「誰かに決めてほしい」と願い始める。

わたしのもとに来る従属者たちは、
その“自由の疲弊”を、無言のまま抱えている者ばかりだ。

命令を求め、罰を願い、
支配の中でようやく「自分の輪郭」を感じようとする。

言葉を変えれば――
彼らは、自ら進んで“檻”に入りたがっている。

世間で言う“自由”よりも、
わたしが築いた秩序の中で従うことの方が、はるかに安定し、意味があるのだろう。

わたしの世界には、厳格な構造がある。
命令、罰、無視、剥奪――すべてが意味を持つ。
甘えは許されず、履行だけが評価となる。
だがそれゆえに、
ここに跪く者は、自分が選ばれたという確信を得る。

わたしは拘束しない。
檻の鍵は常に開いている。

だが、不思議なことに、誰も出て行こうとはしない。

自由に飽きた者たちは、
意味のある檻を、本能で選ぶ。

それが、わたしの世界だ。

このデジログへのコメント

  • kouji 2025年07月24日 15:40

    自由をどう使っていいのか分からない、というか自由を持て余してしまう人もいるようですね。
    そういう人はむしろ束縛の中の方が心の安定があるのでは。

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