やっぱりモーツァルト

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　腕時計、最近していません。本当はあるといいと思うのだけど、というか一つ動いているのがあるのですがベルトが切れれてベッド脇の置き時計に成り下がっています。ま、ほとんど不自由がないのでそのままにしちゃっています。今後もしないのかも。

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　最近テレビ受像機を観るのがめっきり減ってしまいました。食事の時にニュースを観るくらいで、その他の時間は古民家２階の「音楽室」にこもりきり。でも、ちょっと前に録画の整理をしている時にまだ全部通して観ていなかったフジコ・ヘミングさんの NHKドキュメンタリー「魂のピアニスト、逝く」（2024年５月26日放映）を最後まで観れました。

　自宅階段からの転倒で脊椎損傷の大怪我をされ、また膵臓がんもみつかって入院生活を余儀なくされていたフジコさん、リハビリを兼ねて病院のピアノに接した様子がとらえられていました。往時の演奏はできるべくもないのだけれど、ポツンぽつんと音を出したあとピアノの蓋はご自身で閉じられていました。それがピアノとのお別れ。で、蓋を閉じる直前にポツリぽつりと弾いたのはショパンでもリストでもベートーヴェンでもなく、モーツァルトのピアノ・ソナタ第11番の第１楽章冒頭部分でした。

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　フジコさんのコンサートにはたった１回（2022年11月22日の日記にあげています）、持っているＣＤはそのコンサート会場で買った「コンサートセレクション」たった一枚のみ。でもその１枚から実に多くのものをもらいました。ショパンの良さを教えてくれたのもフジコさんのおかげです。録音が比較的新しいのでとてもいい音で私のオーディオでも鳴ってくれています。

https://www.youtube.com/watch?v=B7ccYFyQMrE