二人になれる

まだ個室に入る勇気がない　カラオケもドキドキするから　行けない
「あ　あの・・・その・・・♡」「うん？」

「・・・な　なんでもないです♡」
「そう？ あ！ そうだ　ちょっとここで待ってて！」

そう言って　彼はどこかへ駆けて行ってしまった
私は一人取り残される

・・・どうしよう　このまま逃げてしまおうか
いやでも　それは彼に悪いし・・・

・・・いやでも　そもそも彼が私を呼び出した理由がわからない
もしかして・・・告白！？ そんなのありえない！・・・けど　もしそうだったらどうしよう

私なんてなんの取り柄もないただの女子・・・って私なんで告白される前提なの！？
もしかしたら罰ゲームで告白させられてるかも・・・ ああでもそんなことが頭をよぎるのなら
　
なんで呼び出されたの？って聞けばよかった・・・ いやでもそれは自意識過剰だと思われるかもしれない　
やっぱり彼が戻ってくる前にどこかへ行ってしまおうか　そんなことを考えていると彼が帰ってきた

「お待たせ！ はいこれ」彼はそう言って私に小さな袋を渡した
「これは？♡」・・・

あなたに　素敵な　時間が　訪れます様にsayamanotakuya