【お題日記】笑ってはいけない状況で笑った事

小学校低学年くらいの頃の話。

祖父がなくなって、お葬式に行きました。
立派なお寺で、和尚さんがお経をあげてくださったんですが、そのお経がおかしくて。

なんだか、極端な抑揚で、声が高くなったり低くなったり、大きくなったり小さくなったりで、子どもたちは笑いを堪えるのに必死でした。

私はいとこたちの中でも最年少で、みんなが私の方を見て「笑うな、笑うな」というように目配せしてきます。
その彼らだって笑いをこらえているのですが。

そして、ようやくお経が終わって開放されたとき、私は耐えきれずにお堂の出口に向かって走り出しました。
大笑いしながら（笑）。

ところがです。
街の名士だった祖父の葬式には、写真館からカメラマンが来ていました。
ちょうどお堂の出口のところに三脚を立てて撮っていたんです。

後日、家にお葬式の写真が送られてきて、爆笑。
そこには祭壇と祖父の遺影を背に、カメラに向かって爆笑しながら走る私の姿が。

しかし誰も私を叱りませんでした（笑）。