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未来を憂えず過去を惑わず

2024年03月17日 05:50

未来を憂えず過去を惑わず

10日ほど前に実家に行って、玄関周りに除草剤を撒いてきました。
まだ本格的な春ではないので、草抜きの必要はなく、ダイソーに売っている除草剤でそこそこ間に合います。
それがなんかトラブルというか誤解を招いたらしく、実家の隣家(母の実家)から電話がかかってきまして。

雑草の中には、タンポポの種類と思われるようなものがいくつかあり、住んでいる家ならばシーズン中は放置でいいんですが、空き家なので申し訳ないと思いつつも除草剤を撒きました。
除草剤は効いたらしく、タンポポの葉っぱは茶色になり、まさに枯れる寸前になっていたようです。
その茶色になった葉っぱを、隣家の伯母がこともあろうに「からし菜」と勘違いしたのでした。
からし菜をサラダやおひたしにするとおいしいので、伯母が大量に摘んで家に持ち込み、料理をしようとして、同居している息子盆栽や畑が趣味の私の従兄弟)から「これはからし菜じゃない!」と指摘されたようで。
従兄弟から連絡があったので、帰省して事実確認の説明をしてきました。

結果として誰もその葉っぱを食べていないので、事故は起こらず、一安心です。
しかし心配事は完全に去ったわけではありません。

隣家は、伯父も伯母も高齢で要介護で、従兄弟ひとりではお世話に限界があるため、年末に伯父が特養に入所しました。
伯父が施設に行ってから、伯母はすっかり気落ちしてしまい、認知症が進んできたようです。
少なくとも以前は、枯れたタンポポとからし菜を間違えるような人ではありませんでした。
しかも合鍵も渡してある空き家とはいえ、うちの敷地内に生えたものを勝手に持ち帰る人でもありませんでした。
体力も気力も落ち、考える力も少しずつ落ちてきたのでしょう…やるせないです。

伯父が入所した当初は、一緒にいないのは寂しいよ、とずっとこぼしていた伯母。
しかし別居生活もうすぐ7年でもあんまり寂しくない私は、話を合わせるのに苦心しました(汗)。
もちろん世代の差があるのが大きいとは思うんですが、長年一緒だった相手と老年になってから離れるのはそれだけの影響があるんですよね…うちの父ちゃん、21年もよく頑張ったなぁ。

考えるところは多いけど、今後はタンポポを見つけたら、薬を撒かずに抜こうと思います。
タンポポ繁殖力がすごいので、漏れがあるかもしれず、そこはちょっと怖いですけど。

実家は、ライフラインは揃っているけど、風呂だけは夏以外は使えません。
だから、実家に泊まる前にはちょっと贅沢します!
尾道市内にある「ぽっぽの湯」です。

本当に天然温泉かどうかは怪しいけど、結構、いいお湯です。
露天風呂サウナもあるので、ひととおりは楽しめます。

実家に行かなくていい時なら、ここの食事処でそばでも食べるんですが、今回はその時間はなし。
次にはぜひ、食事とセットでの入浴をしたいですね。

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