落選

先月、骨髄バンクのコーディネーター研修講座に応募していた。

コーディネーターとは、骨髄移植を希望している患者さんと、ドナーとをつなぐ仕事である。

患者さんと骨髄の型が一致したドナーに対して、本人・家族にその旨を伝え意思確認し、頂いた髄液をドナーのもとへ届けるのだ。一言で言うと簡単そうだが、知識も人間性も問われるし、何より人の命を担うという重責を伴う仕事である。

しかも、ボランティアみたいなものだったりする。



…なんか意味みたいなモンが欲しかったんだよね。

小さなことでも、オレが人の役に立ってるってものが。

献血は好きでしてるけど、いまいち実感として社会貢献してるって見えてこないから。

もっと大きな枠で、学んで触れてって事をしてみたかったんだよね。そして誰かの役に立てたなら、誰かが幸せになってくれるのなら、すごく幸せだろうなって。


でも、それだけじゃ足りないのだろう。もしかしたら不純なのかもしれない。オレの想いって。

だから、選考から漏れたんだろうし。



金儲けの才能もないし、結婚も程遠いしね、オレって何のために生まれてきたのかなって思ったら、ね。


オレが出来ること、見つかるのかね。