鋼のメンタル

皆が１度は憧れるのではないかと思うこの概念は、夢を叶えたり、幸せになるためには運と同じく１番必要とされる。

―が、しかし、これだけでは人は何かを成し遂げる事は不可能と、有名人はよく教えてくれる。

幸せに１番必要とされるものを持ち合わせておきながら、幸せから１番遠い人物になってしまうのは、皮肉としか言いようがない。

本人がどんなに幸せと言いはり、実力者をよそおい、偽善者でいても、怒りの化身になったまわりが虎視眈々と化けの皮をはがそうとするので、もう１つの要素、運がよっぽど強くなければ勝ち逃げはほぼ不可能である。

中には死んだ後で辱めを受ける者もいる。
死んだら何も残らないなら良いのだけど、もし霊体という存在があって自分がされている事がわかるのであれば、こんなに歯がゆいものはないかもしれないとも思うし、やっぱり鋼のメンタルなのだから、大丈夫なんだろう、羨ましいとも思う。

それでも、私はやはりこの様な厚顔無恥な輩よりも、真面目に生きた者が報われる世の中こそ、人間が文化的生活を送っている意味があり、これが人間と動物との最大の違いであり、そのような人間には文化的生活を送る恩恵を受ける資格はないのだから、心底人間社会から排除すべきと考えている。

この考えこそ、間違えているという者もいるだろう。説得したり躾けたり出来ない無能の言い訳だと。

しかしながら、それは不可能な話である。
何せ相手は鋼のメンタルの持ち主であるのだから。