趣味は読書、老化、向上心のかけらもない

行儀の悪い話だが、土曜日の夜、駅からの帰り道、コンビニで買った缶酎ハイを飲みながら帰り、歩道の段差に躓いて転んだ。
思ったほど足が上がっていなかったのだ。
誰も見ていなかったが、恥ずかしくてショックで、少しの間、座り込んでしまった。
酔いが一気に醒めて、浮かれていた気分が吹っ飛んでしまった。
これから、自分は老いていく一方である。
歩く速度も遅くなり、筋肉も衰えている。
痛む左足に耐えながら、家に帰り湿布などをした。
一日経って、今はほとんど痛くない。
「現状維持は退化だ」という言葉を聞いたことがある。
しかし、スローガンやキャッチフレーズは、言葉でしかない。
衰えていく曲線を、出来るだけ緩やかにすることくらいしかもう出来そうにない。
病気や怪我をこれ以上しないこと。
そのくらいしか、出来ることはなさそうである。　
暖かい布団にくるまって、寝る準備をしながら、そのように考えた。