子は親を選んで生まれてくる。

親ガチャと言う言葉が、最近よく使われている。若者の間で軽い感じで、使われているからそんな目くじら立てなくてもとか
言われているが、言われた親はたまらんやん。
タイトルを見てそんなわけあるかいっ！
…とは 言いきれない。
胎児の頃まで “時を戻そう”

生まれる前 子は母を選ぶらしい
選んだママを幸せにしたくて
この世にやってくるのだという
“順調にツラい”
困難で苦しく悲しいなら 人生は順調
ある研究者は 人生は遊園地と語る
怖い乗り物さえ “怖い”を期待して
誰もが 自分の意思で乗っていると。

根拠めいたものは ひとつもない
しかし それは自分が生まれた意味にしても
まったく同じ事が言えるのではないか…
今 生きてるこの世界 この瞬間に
完璧に成立する法則など存在しないのだ
成功とされ憧れる生き方
手に入れる事で満足を感じるもの
その全ては後天的に影響され 信じ込まされた概念に過ぎない。

そんな作りこまれた模造の世界において
唯一の真実があるのなら、
それは 自分を産んでくれた存在があり、
その人達は自分に生命を与えてくれ
その人達を喜びで満たせるチカラが自分にはあるというコト。
父母が自分を産んだ年齢 自分が10歳の時の父母の年齢
独りで自分を育てる決意をした母の年齢
自分が義務教育を終えた時の母の年齢
やがては 早逝した父の年齢に自分もなる。

彼らが自分に望んでくれたものってなんだろうか
自分の幸せ…？
おそらくは そうだった年月もあるだろう
しかし 義務である教育を終え 成人となった日も超え
この社会のひとりである自分に 彼らが望むのは、
彼らが自分を幸せにしてくれたように
自分を支えた全ての人がそうしてくれたように
自分が誰かを幸せにできる人間であるコト

もし自分が母を選んで生まれてきたなら
自分もまた誰かに選んでもらえるような
誰かの為に生きて 誰かに繋いでいけるような人生を…
そう思って この命を生きて、
そうわりきって 苦労や我慢に耐えたなら
叶わぬことも無駄じゃなく
苦しみさえ無意味じゃない
そんな人生も “悪くないだろう。