趣味は読書、ああ青春

休日には、録画してあるテレビ番組を見ることがよくある。　
今日、前に録っていた「レベチな人」という番組を見た。　
ピアノの上手い中学一年生が出ていたが、毎日家で、6時間くらい練習している。そして、その他に勉強や運動もするのだ。
中学の頃、野球部に入った。
練習はきつくて、学校のある日は毎日朝練があり、午後は2時間くらい練習して、土曜日は午後いっぱい練習。
日曜日は半日練習が、一日かけて他校との練習試合。
長い休みには、練習と練習試合と公式戦。
本当によく練習したが、それだけやっても大してうまくならなかった。
多分、やらされているばかりだったからだろう。
練習が終わったら、更に家で素振りをするなどということは無かった。

もう、10年近く前だと思うが、休日に家にいて、松本清張の「小説帝銀事件」という文庫本を、朝から読み始め、夜までずっと読んで、一日で読了したことがある。
あんなに家で、本を読み続けたのは、中学3年の冬の日曜日、子供向けの「吾輩は猫である」の下巻を読んだ時以来だ。

今、僕の生活は細切れの時間の寄せ集めで、成り立っている。
ヒトリシズカに何かを長くやり続けるのは、案外贅沢なことかもしれない。
若さは遠くなってしまった。