不思議なできごと

半年ぐらい前のこと。


18･9ぐらいの男性のお客様がロビーで休んでいて、
私は、そのすぐそばの自販機にジュースを入れようとしました。

こんばんは、と声をかけたけど、返事はない。
あんまり話したくないんだろう、と思って
黙々とジュースを投入してました。


ふと、突然彼は私の背中に話し掛けました。



「生きてるのって、つらいことだって、思いませんか？」



・・・は？




一瞬刃物でも持ってるのかと思って手元や荷物を見てしまった。
でも、それらしい物もなく
ただテニスラケットと、タオルと、ペットボトルがあるだけ。

何を悩んでいるんだろう。
ってかなんでただの店員にそんなこと聞くんだ？
答えて欲しいんだろうか？

重い沈黙


ジュースを入れるのを続けながら
一応、答えを考えて整理してみた。

生きているのが辛いと思ったことは、私もある。
でも、それを乗り越えたら、そうは思わなくなった。
なんでだろう？
いつ乗り越えたんだろう？
いつのまに、私は変わったんだろう？


そういえば、
それは、すごく自分を思ってくれて、
自分にとっても大事な人が、できたときだったな。
あれから私は、死にたいとか
人生は辛いとか
思わなくなったんだった。


そのあと、思ったことをメモにまとめて、
会員証といっしょに、彼に渡した。







それからも彼はお客様として、たまに来る。
答えは貰っていない。
話したこともない。

このことは、仕事先の誰にも言ってない。





いまだにあれで良かったのかわからないけど、
少なくとも、消えていなくなってしまうようには
ならなくて、よかったと思ってる。



また話すことが、あるのかな。
そのときは、是非もっと明るい話題であってほしい。


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＞露さん
ありがとうございます。
自分では、あれでよかったのか、未だに自信がないですけどね＾＾；

＞>atsushi<さん
助けになったら良いですけど･･･
ただの自己満足だったらと思うと、ちょっと怖いですね＾＾；
随分前のことなので、あまり気にはしてませんがｗ