- 名前
- 邪神ちゃん ドロップキック!
- 性別
- ♂
- 年齢
- 59歳
- 住所
- 群馬
- 自己紹介
- バツイチ&再婚 子持ち?(ワンコがいます)
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「最近よくある異世界召喚」(2)
2021年03月08日 20:45
2時間ほど経過しただろうか、衛星都市の高い城壁が見えてきた。
城壁の頑丈そうな門を通り抜けると、そこで御車の男が言った。
「悪いが、俺が案内するのは、ここまでだ」
「そ、そうか・・・ありがとう」 呉亜は少女と荷物を持って馬車を降りた。
「その子の故郷まで行ってやりたいんだが・・・無理なんでな」
「あ、それから、あんたは召喚者だって事を知られない方が良いぜ」
「そうなのか?」
「あぁ、召喚者一人につき、年頃の子供が生贄になるんだ。俺も妹も前回生贄差し出された」
「お、悪い、別にあんたを恨んでいる訳じゃないんだぜ、お偉いさんには逆らないから、ついなぁ・・」
「そうか、召喚者って犠牲がいるんだな。大事な事知れてよかったよ、ありがとう」
「ここからは、歩いて二昼夜かかる。気をつけてな。装備は大丈夫だと思うが、時折モンスターのタグが出るからなぁ。運よくたどり着けるを祈るよ」
「あ、色々忠告ありがとう。気を付けて行くよ」
馬車が戻ると門は閉ざされた。進む先は比較的広い街道のようだが、両側は深い森のようだ。
「名前・・・聞いて無かったな」 呉亜が少女に尋ねた。
「あ、私はシルフィーと申します」
「シルフィーか、そよ風みたいな名前だな」
「え、えぇ、、、風の精霊の加護を生まれ持っております。」
「じゃぁ、魔法とか使えるの?」
「は、はい、初球の風と火の魔法が使えますので、普段の生活に便利です。」
「あ、あの・・貴方様のお名前は?」
「あ、俺ね、クレアだ。貰った職は生産者だってさ、色々作れるのかな?」
「そ、そうでございますね。神様は無駄なスキルはお与えないならないですもの」
「この世界では、魔術と魔法は違うのかな?」
「はい、よくご存じですね。 魔術は魔導書と術式により発動します。魔法は精霊との契約と詠唱で発動します」
「精霊との契約には何か条件があるのかな?」
「はい、詳しくは存じませんが、協会や聖域でできると聞いております」
「魔術は? 魔導書って?」
「魔導書は、魔術を学ぶ魔塔やダンジョン攻略で入手できます」
「魔導書を手に入れれば、初級の魔導書ならほとんどの方が魔術を使えます。」
「初級の魔導書なら、ギルドで買えますよ」
「ギルドって?」
「ギルドとは、冒険者の登録や、クエストの受注、クエストに対する対価を支払うなどしている商店のtようなところです」
「(そうか、、、生産者って魔導書も作れるのかな?)」
3時間程度街道を歩いただろうか、日が暮れ始めた。
「今日はここらで野宿だなぁ。街道から余り離れない広地があると良いな」
周囲を見渡すと、街道から10mほど先に、手ごろな広地があることが、クレアの意識に入り込んできた。
「(な、なんだ?周囲の状況が分かるのか?)」
「シルフィーこっちへ、ここら辺はどうかな?」
「えぇ、十分な広さですわ」
大木を中心に半径3m程度の広地だった。
「さて、食事だな・・・(何か分かるんか?)」 クレアは、周囲に食材が無いか思い描いた。
「少し先に小川があって何か食えそうなのが居るなぁ」
「銛やヤスみあいなの欲しいな」そう思うと同時に地べたに手のひらを当てて上に引き上げると
手ごろなサイズの銛が出来た
「地中の材料で出来るんか? 金属製みたいだな。 これって生産者の能力か?」
クレアは、シルフィーを連れて小川まで行くと、作り出した銛で魚を獲った。
「(次は火だが・・・)周囲の落ちていて乾いた枝や葉っぱ集まらねぇかな?」
「(よく風でかき集めるの漫画にあったかような・・・」
そう思い描いただけで、周囲の空気が動き、枝や落ち葉が集まった。
「火は、シルフィー出せる? この葉っぱ燃やせるか?」
「はい、大丈夫です」
集めた落ち葉に火が付くと、枝をくべ焚火のはじまり。
獲った魚の内蔵を獲り、焼いて二人で食べた。
「(岩塩か?塩まで勝手に調達できたなぁ。)」
「(まだまだ村まで歩くんだな)」
気が付くとシルフィーが横で静かな寝息を立てていた。
「周囲に罠を作れるか? 幅1m 深さ3mの円形状の穴を周囲に作り、その上を枝や落ち葉で隠す」
そう思うだけで、周囲に落とし穴が出来た。
「まぁ、無いよりマシだろう」
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