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趣味は読書、ふと思う

2021年02月26日 01:28

僕には子供はいないが、今の子供は何をして遊ぶのか。
ゲームサッカーなのだろうか。
僕が育ったところは、まだ舗装道路も少なく、今から思えば当たり前に自然があり、様々な命に囲まれていた。
近所に一緒に遊ぶ同い年の男の子が一人、二つ年下の男の子が一人。
よく三人で遊んだが、それ以前は、まず家の周りで、虫を捕っていたように思う。
周囲には、畑や田んぼ
至る所に雑木林があり、家のすぐ下の畑には、灌漑用に生垣で囲まれた池があり、春先にはまず、蛙やザリガニを捕り、夏は蛇を怖がりながら雑木林ちわけ行って、カブトムシクワガタを捕った。
夏の終わりから秋は、コオロギバッタなど。
ともかく冬以外は、殺生ばかりしていた。
虫を捕って、飼育して、最後殺してしまうのが、毎年の恒例だった。
今でも、幼稚園に行く年にもなっていない自分が、庭で見た青蛙や大きな芋虫のことは忘れない。
夏に、家の床下の隙間に、蟻地獄の巣を見つけ、指で触ったこと。
ザリガニを捕るために、畦道で捕まえた蛙を舗装されたばかりのアスファルトに叩きつけて殺し、皮を剥いで、手製の釣竿に木綿糸で縛って、餌にしたこと。
やはり、ザリガニを捕るために、網で最初のザリガニを捕り、尻尾を切り離して、まだビクビク動いているその尾の皮を剥ぎ、真ん中に黒い線の入った白い身を餌にしたこと。
蛙を餌にするより、ザリガニを餌にする時の方が、とても怖かった。
手の中でビクビク震える尻尾から、皮を剥いだ時、確かに少し大きくなったような気がしたものてある。
このように書いて来たら、子供は残酷だなと思えて来たが、当時それは日常であった。
良い悪いは別として、僕の幼少期の思い出の一つである。

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