順調にいかないからこその恋

恋って順調なわけないと思う。

恋ってわがままなものだと思うんです。
「自分だけを見てほしい」
「自分を愛してほしい」
とか。

相手に理不尽なことをされても許してしまったり、「彼女（彼氏）なんだから、こうしてほしい」みたいな事を願ったり、言ってしまったり。相手を求め、自分のものにしたいと思うことが恋だとしたら、それは「欲望」だともいえるわけです。

欲望は満たされることはない。
だから、そもそも恋は悩みがつきもので、苦しいもので、順調にいかないものだと思う。

一時的に順調ってことがあっても、無自覚なストレスと同じように、「好きだから」という気持ちを優先してしまって、まさに「恋は盲目」状態になっているだけなんだと思う。つまり順調に思えているけど、一時的なもの、言い換えれば「順調と勘違い状態」。
それはそれで幸せな状態。
ただ、長続きしない。


一方、愛って順調とか関係ないと思う。
私が考える愛は、相手の幸せを心から願う感情だと思うんです。
「その人らしく生きて欲しい」
「自分がそばにいなくても幸せであって欲しい」
なにより大事なのは、相手を肯定する気持ちです。
相手の命そののもの、存在するだけで、肯定できる。

愛が順調でないとしたら、それは自分が相手を愛することが出来ない状態なわけで、それは愛ではない。愛せれば順調もなにも関係ない世界、良いも悪いもない、順調も不順もない。

なかなか、人を「愛する」のは難しいこと。
誰でも出来ることではないだろう。

「恋愛」には「恋」と「愛」と「性」という要素があって、お題で言いたいことは「性」あるいは「性愛」のことなんだろうなって思うのです。

そして、性については、まぁ順調なんじゃないかな。
でもさ、性に関するコミュニケーションってけっこうめんどくさいっていうか、複雑っていうか、難しいよね。

ちなみに、「恋」と「愛」（そして「性」も含めて）の両方の感情があるから「恋愛」ってセットに語られるのだと思う。100％「恋」だけも100％「愛」だけもとかなくて、混じった感情、揺れ動きやすい感情なんだと思います。