趣味は読書、走り書き

へんな時間に目が覚めて、なかなか眠れない。
うつらうつらしながら、古い友人のことを思い出した。
ビデオが普及し始めて、レンタルビデオ屋が出始めた頃、映画の話になり、彼が「Aという映画は映画館で見て、Bという映画は借りて見れば良い」と言っていた。
彼の基準の中で、劇場にお金を払って見に行く映画と安価に小さな画面で見る映画の区別が存在していて、僕の感覚と少し違った。
僕がレンタルビデオを借り始めた頃、そこにビデオで見るという括りはなくて、劇場で見逃した作品、名前のみ知っていて未見の作品、まるきり未知の作品が混在していて、映画館で見た作品もいくつも見た。
彼はどうしているか、今は疎遠になったが、結婚する前までは付き合いがあったのだ。
進学も就職も彼なりの堅実な価値観でやっているなという印象だった。
同じような時代を、大して違いのない環境で過ごしても、やはり人生には差が出るのだ。
勝ち負けではないけれど、今のところ僕の方のぶが悪い。