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幕末史

2019年05月12日 21:34

まる一週間なにも書かなかったとは珍しい。

最近はロシア正教の日本伝道の歴史がメチャ面白くて本を読むのがやめられない。

ロシア正教が聖ニコライさんによって日本に伝道されるようになって、日本人最初の正教徒になった人物が面白すぎて。

沢辺琢磨という人なんだけど、この人、函館神社宮司だったんだよね。
ロシア人が邪教を広めようとしていると聞いて刀持ってニコライさんのところに殴り込んできた。沢辺琢磨さんは免許皆伝の剣の達人。

ニコライさんは、あんたはキリストの教えを聞いたことがあるのか、ないなら邪教という前にまず聞いてみなさい、と言ってロシア正教の教えを説いた。その結果、沢辺琢磨さんは宮司を辞めて日本人初のロシア正教信徒になった。この人が以後、日本伝道の中心となる。

これだけでも面白いんだけど、実は沢辺琢磨
土佐藩坂本龍馬の従兄弟で、母親は武市半平太の奥さんの叔母。
本物の幕末の志士なんだよね。京都で色々やらかし函館に逃げてきていた。

この幕末の志士がロシア正教伝道の志士となる。


もう一つ書いておくと、ロシア正教お葬式日本人で初めて行ったのは西郷従道という人で、あの西郷隆盛の弟さん。

ニコライさんに日本語を教えたのは新島七五三太という日本人で、アメリカ密航して伝道師となって帰国。帰国後は新島襄と名乗り同志社大学を作る。

ニコライさんは福沢諭吉とも親交があるけど、福沢諭吉無神論者と言ってあまり好きじゃないみたい。でも、福沢諭吉お姉さんロシア正教信徒だ。


こんな具合に、日本の幕末から明治初期は本当はロシア正教の影響を抜きにしては考えられないんだけど、日本史では無視する。

まあ、ソビエト共産党になって色々あってロシア正教自体が日本ではあまりウケなくなったからだろう。

でも、本当に面白い

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