- 名前
- ハル
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- ♂
- 年齢
- 49歳
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- 福島
- 自己紹介
- 日記なんて小学校の宿題以来書いたことないけど、ちょっとがんばってみようかな? …って...
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いのち
2007年05月24日 02:55
このところオレのまわりでおめでたい話が続いている。
会社の同僚、近所の後輩、そして友達のところで新しいいのちが宿っている。みんな今年の年末ころには元気な泣き声をあげながら、まわりを感動させたりあったかい気持ちにさせてくれたりしながら新しい家族の仲間入りするんだろうな。
特に嬉しかったのはオレの友達のトコの新しい命の話だった。
その子には昨日久しぶりに連絡を取って、その話聞いたときはおどろいたけど、思わず顔がほころんでしまった。
その子今週末結婚式挙げるんだけど、ここまでいろいろ大変なことあったから。
はじめてその子と会った場所は病院の乳幼児の病棟だった。
「病気がちな赤ちゃんがいるんだ」って聞いてたからお見舞いに行ったんだった。赤ちゃんは上手にお乳が飲めないから、鼻から管を入れたけど、ぷくぷくしてとても可愛かった。
抱っこしたらやわらかくてあったかくて、小さなてのひらにオレの小指をのせたら、一生懸命握り返してくれた。
赤ちゃんが生まれる前に彼女は旦那と別居していて離婚調停中だった。そんな中で生まれた赤ちゃんだったけど、その後脳に障害があることが分かって、彼女はじめはすごく悩んで、二人で命を絶つことも考えていたって。
でも、赤ちゃんは自分をちゃんと育ててくれる人、可愛がってくれる人を選んで生まれてくるんだって話を聞いて、頑張って育てるんだって思いなおしてた。
メールではそんな弱気な一面を見せるけど、オレが見舞いに足を運んだり電話してるときはいつも満面の笑顔で、「大丈夫」ってのが口癖の強い子だった。
たくさんの愛情を注いでもらえてたから、赤ちゃんは生まれて半年後にはちょっとずつ笑えるようにもなった。はじめて赤ちゃんが笑ったように見えたとき、彼女は嬉しくて泣いちゃったんだってオレにメールくれて、オレもそのメールを読んだ車の中で涙したっけ。
そのあと彼女は実家のばあちゃんに赤ちゃんのことを認めて貰えなくて、実の親父さんから家を出て行ってくれと言われて、赤ちゃんと二人暮らしをすることになった。
オレも引越しとか手伝ったけど、その時も彼女笑顔で。。。
そんな大変な時期に離婚の話し合いのために家裁に足を運んでたらから、オレも出来る限りの力になれるように話を聞いてたりしてたんだ。それで正式に離婚して半年くらいした頃かな、「久しぶりに元旦那と話したら、元旦那が再婚することが決まったらしくて、距離を置いて話してみると改めてお互いのいいところが分かり合えて良かったよ」なんて彼女言うんだよな。
自分が大変なのにホント、芯の強い子だって。
それからオレ、東京に転勤することになって、暫く彼女とも会えないで居たら。ある日メールが届いた。
「新しい彼との間に子供が出来た」って。
「でも、彼にも彼の両親にも、障害のあるお姉ちゃんを認めてもらえないから、私はこのまま町を出て頑張っていこうかなって考えてるんだ」って。
彼氏とちゃんともう一回話をしてごらんよって、すぐに連絡入れたんだけど、その時も彼女、うんうんうなずきながらオレの話を聞いてて、逆にオレが悲しそうな声を出すと「大丈夫だよ」ってオレを慰めてくれるようなコトを言うんだ。
まったく、こうやって書いてても涙が出てくるわ。
その後紆余曲折はあったけど、二人は籍を入れて家庭を持つようになった。お腹の赤ちゃんも無事に生まれて、この間はじめてあった時、満面の笑みで迎えてくれて、抱っこしても全然なかないで。彼女の子だなって感じがして、とても可愛かった。
そして正月に連絡した時、「結婚式できなかったから、今年の5月にするんだ」って教えてくれた。
それがいよいよ来週の日曜日。お腹には三人目の新しいいのちがある。
きっと、強くて元気な赤ちゃんだろうな。
※一番上の赤ちゃんは、医療事故で障害を持った可能性もあるようだ。産婦人科医が足りないという話も聞くが、お産の時に不幸にして障害を持つようになってしまった場合の責任やケアはどうなっているのだろう。憤りを感じる。
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