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歯周病は内臓にもダメージ
2018年04月04日 00:05
日本人に最も多い病気は、歯周病と言われています。
厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、
歯周病は25~34歳の若い世代で既に約80%、45~54歳の中年層では88%もの人にその兆候が見られるそうです。
ところが、これほど歯周病の人が多いのに、その本当の怖さはあまり知られていません。
しかし、歯周病が糖尿病やリウマチ、あるいは心臓病をはじめ呼吸器疾患と密接な関係があることがわかってきました。
更に、歯周病菌を飲み込むと腸内細菌が変化して、さまざまな臓器や組織に炎症を起こすことが、新潟大大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授のグループの研究で明らかになっているそうです。
これまでも、歯周病になった歯茎などの患部から週病菌が侵入して血管や脂肪組織、肝臓などに炎症を起こすと考えられていたのですが、以前はその具体的な立証はなされていなかったそうです。
そこで研究では、歯周病の病原菌の一種をマウスの口に投与し、内臓に対する影響を調べたそうです。
結果、このような歯周病菌を飲み込んだマウスでは腸内細菌のバランスが崩れ、腸壁の細胞の間に生じた隙間に菌が侵入することがわかったそうです。
歯周病菌の毒素が分解されず腸から吸収され、血液を通してさまざまな臓器に広がることが証明されたそうです。
また、これらの変化は肥満や糖尿病でみられる特徴と似ているため、歯周病が全身に悪影響を及ぼすことの解明に繋がるのではと期待されているそうです。
山崎先生によると、
「早い時期からの口腔管理が将来的にメタボリックシンドロームなどのリスクを減らすことにつながる」とのことなので、歯や歯茎の手入れはこれからも意識していきたいですね♪
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