- 名前
- ぶだい
- 性別
- ♂
- 年齢
- 55歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 無機的な、 からっぽな、 ニュートラルな、 中間色の、 富裕な、 抜け目がない、 或...
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笑わぬという選択
2017年09月08日 17:21
今、ダークサイドに落ちかけてます・・・
子供の頃、大病はしな方がかなり病弱だった
季節の変わり目春夏秋冬には必ず一週間は寝込む風邪を引いていた
勿論それだけではない
近所の小児科では診察券いらず
「ぶだいです」「あ、ぶだいちゃんね」
僕らと同世代の人なら知っているかもしれないが
それが周知されている訳でもないので知らない人の方が多いだろう
物心ついた頃
団地の部屋に一人眠っている
今それを客観的に見ている俺がいる
小学校に上がった頃だろうか
当時、それしかないのだが大好きだったクマのアップリケのついた布団で寝ている俺がいる
枕元には母親に「気持ち悪くなったらここに吐くのよ」といわれたプラスチックの漬け物入れがある
そして俺は唯一大事にしていたパンダのぬいぐるみと共に寝ている
いつ頃からだろうか
「歯」が黄ばみ始めた
子供なので歯を磨くのは嫌いだった
しかし叱られる怖さで磨いてはいたはずだ
それでも黄ばみは落ちないどころかどんどん酷くなる
父親からは
「お前は歯を磨かないからそうなるんだ」
といわれ続けた
子供だから無邪気に笑う
特に親しい友達の前では
そんな奴に漫画雑誌の最後にある通販コーナーにあった
タバコの脂取りは磨き粉を買うように勧められた
奴は親切心だろう
でも違うんだ!
理由は分からないんだ!
こう心の中で叫ぶしかなかった
中学に上がる
この頃歯も歯にエナメル質の白さはなかった
鏡を見て自分の歯が真っ黒になっていることが当たり前だった
思春期である
もう二度と笑うまいと決意した
誰も信用しないとも決意した
笑うのは本当に限られた数人の前だけだった
この時外面というものを覚え使えるようになった
成績もよい、学校行事、委員会活動も積極的にこなした
全ては進学のため
故に一人の問題児となった
無事に希望する自由な校風の都立高校へ進学した
ぎこちないが笑顔を何とか取り戻した
というよりそういう状況になれていた
笑っていた訳ではない
高三の末
一人の友人が「ぶだいは歯黒いモンな」
再び笑顔を消した
この頃になるとその理由が当時の小児科の薬に問題があったと分かった
歯科に行くたびに
「小さい頃大きな病気や入院したことはありますか?」
一度歯科に相談に行き安いセラミックを前歯四本につけ誤魔化した
安いセラミックだけある
経年劣化で割れてしまった
治してはいない
知らない人間に説明するのも面倒だ
今、俺は、笑っているのか?
このデジログへのコメント
私の兄も黒くて。薬だったのでしょうね。
> としほさん
僕らの世代は多いです
「歯が黒い」これだけです、まず恋愛を放棄しました
当時の同級の女子の間では「ぶだいは怖い」らしかったです
今でも歯を隠して笑う女々しさ残っています
> 曼荼羅さん
お気遣いありがとう御座います
そろそろ治そうかと思っていますよ
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