善と不～1つの玉と何通りの道～

目の前にお金がありますが、その持ち主が貴方の目が届く距離にいます。さて、貴方はどうしますか？



昨日の話です。コンビニに寄った時に、男性が小銭をばら蒔いてしまい、百円玉だけが拾い忘れてしまいました。

通りすがったとはいえ、それに気付いた俺でしたが、正直揺らぎました。普通なら、その百円玉を拾って渡しますが、相手はイヤホンを付けていて、全く百円玉に気付いていないで去っていく。

たかが百円、されど百円。単品の物を買うには充分な金額。ポツンと地面にある百円玉に誰も気付いていないし、周囲には俺しかいない。最近嫌なことばかりで落ち込んだり、イライラしていたが、いい大人がそんな事をしていいわけじゃない。まさに、天使と悪魔ってのはこのことだ。

結局どうしたか。持ち主の肩を叩き、百円玉を渡した。持ち主は気付いて手に取り会釈し、去っていった。その後の俺の気持ちは、晴れやかな感じで、スッキリした気持ちになった。

別に偉いとか、誉めてほしいわけじゃない。百円玉１つで何通りの道があり、何通りの気持ちがあるということを話したかったのだ。

俺みたいに追い掛けて本人に渡す人、自分のものにして使ってしまう人、交番や店の人に届ける人、募金する人・・・etc。

今回はまだ渡せる距離にいたからこうなったけど、育ってきた環境や教育の受け方によって、それぞれ違う道を歩むことだってある。皆同じように行動するとは限らないし、予測もつかない時もある。


『私・俺は、そんな育て方をしたつもりはない！！』


と、うちの両親は言うだろうけど。マナーやモラルを注意深く言っても揺らいじゃうんだから、改めて自分は人間なんだなって感じるw


次に大切なのは、自分の気持ち。やはり、いいことをした後は気持ちがいいと、改めて実感した。それは、小さいも大きいも関係ない。

ゴミ拾いとは違い、下手をすれば誤解されて揉め事に発展しかねないのが、今の世の中。でも、そうならなかったし、感謝してくれた。そのお陰で、悩んでたり、イライラしてたことが吹き飛んだように、気持ちがすぅ～っとした。やはり、人間は気持ちに左右される生き物なんだなって。


今回は、自分が渡せて気持ちいい終わり方が出来た。けど、もし使っていたら・・・。


百円玉１つで色んなドラマがあり、色んな気持ちの自分がいる。なんか不思議で、面白いですね？



それと、これは偶然かもしれませんが。ネットワークの不都合で、自宅で見られなかった動画が、たまたまやってみたら見られるようになってて。

神様は、良いことをした人には幸せを与えてくれるとは言いますが。神様は、ちゃんと見ているのかもしれませんね？w