あぁ　卒業式で泣かないと　冷たい人と言われそう

昨日は､今年度最後の授業でした。
もちろん、高校進学に伴って､新しい塾に移籍したり､家庭学習に切り替える子も大勢いました。
　その中の一人､春から県立高校１年生のＴ君。他のどの先生ともお喋りせず､目線も合わせず。･･･でも､日美子の授業では｢先生､どうして人間は『もういいや』って思っても死ねないの？｣なんて聞いてきたりしてた子なんです。
テキストのマルつけしてる日美子の前髪を引っ張ってみたり､『構ってほしいのに他人との関わり方わかんないのかな』なんて思ってたんですが。

　最後の授業を終えたＴ君を塾の表まで見送りました。迎えにいらした親御さんにもご挨拶したいし･･･

そこで彼がポツリ。
｢先生､惜しかったね｣

彼のほうから会話を始めるのはとても珍しいことです。どんな心境の変化だ？
でもＴ君は日美子と長話する気ではないようで､ソッポ向いてます。
｢なーんで？｣
聞き返すと､
｢もーちょっと若かったら､嫁にもらってやったのにさ！｣

ですって。
｢大人をからかわないの｣
って頭をポン。

ちょっと嬉しかったかも知れないけど､教師としては資質に欠けるのかな。と不安にもなっちゃった夜でした