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【お題日記】「いつ恋」タイトルのような恋の思い出

2016年03月07日 17:31

思い出して泣いてしまうような恋の思い出ってこと?

就職した頃の彼女とのことかな。

入社前研修一目惚れで、入社後の研修時に必死にアプローチ

向こうもまんざらでも無かったようですぐに交際

時々旅行に行ったり、そのうちほとんど通い妻状態で半同棲

双方の親にも気に入られ結婚するものだと思ってた。

ある日、仕事中に体調がひどく悪くなり、早退し自宅へ。

帰ると彼女がうちに居た。それはいつもの事だったので驚きはなかった。

でも、電話をしていた。親とか友達が相手ではない、あきらかに男が相手のトーン、口調、話し方で。

俺の顔を見た途端、通話中のままうちから出て行った。が、声は聞こえるので外廊下とかで
通話続行中らしい。

昼日中とはいえ、通話を共有スペースで続けるのは迷惑なことだし、誰と話しているのか
聞いてみたかったからふらふらしながら探したが逃げまわる。

そのうちもともと体調が悪かったのに加え、まさかの浮気か、とショックが襲ってきて
うちのベッドに何とか戻って倒れるように横になりそのまま意識を失った。

意識が戻ると真夜中。
誰も居なかった。
一人、無言で泣いた。
真っ暗な部屋に一人、寂しさや虚しさ、悲しさ、負の感情ばかりが押し寄せた。
吐いて、ウイスキーをあおり、また吐いた。
電話をしても出ないしメールを送っても返信はない。

そのうち、こちらの問題を咎める手紙が届いた。
そして出社している間に彼女の荷物はなくなっていた。

最後ぐらい、少しは話し合いの時間を持ちたかった。
せめて釈明と謝罪の一言ぐらいは欲しかった。そんな人情のない人間とは思ってなかった。

親御さんとはなぜかその後も接触があり、ご飯をご馳走になりながら謝罪された。
後日、お知り合いの別嬪さんを紹介いただき、しばらくお付き合いさせていただいた。

その後、色々あり今に至る。
まだ時折、彼女が夢に出てくる。
ある時は順調だった時のまま、何事もなかったように。
ある時は涙ながらに謝罪し、復縁を迫って。
ある時はお互いに家庭を持った現実の状況のまま、秘密の関係を誘って。

はっと目覚めると涙がつたったりすることも。

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