- 名前
- なつみ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 大分
- 自己紹介
- 自己紹介…になるのかな。 デジタルというよりアナログな人間かと思うんですが…。 傍目...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
タミフル …これは愚痴です。あしからず。
2007年03月02日 19:16
最近タミフルについてよく質問を受ける。
大体、毎年思うのは話題になるのが遅すぎる。今年に入って僕の外来ではインフルエンザの診断をしててもタミフルは説明して分っていただけた家族には出していない。
それはそうだろう。危険なんだから…思春期の子供におかしな事が出るのが多いのは簡単だ。そのくらいの子供の体はまだいわゆる大人の体ではないのだから。だけどもう大人のほうに近い。近いが、その体は今尚もものすごく変化している。変化している時と言うのは脆い。これは体に限ったことではないと思うのだが。
早く厚労省もタミフルについて限定条件での処方定義を打ち出せばいいのにと思うのだが、またとんでもないことが起こるまではだんまりを決めて世間が忘れてくれるのを待ってるんだろう。もう話題になって5年近く経ってるのにね。
厚労省にもいろいろ他にすることがあるのは分るが、いやわかんないね。高い給料もらってるんだから、きちんとしてほしい気がすごくする。子供の未来の事を謳うくせに…と愚痴まがいに思ってしまう。
7-8年前くらいは、タミフルなんかなかったし、それでも治っていたのだ。タミフルの有用性を振り返って知らしめるものがあるとすれば脳炎の防止になればだろう。残念ながら、はっきりとタミフルを飲んだから脳炎にならないなんてデータはない。
タミフルの有用性も十条承知していると思っている、早く解熱するし、麻疹とインフルエンザが強力な感染症と考えられるのは脳炎の事もあるんだが、やはり皆グッタリなるし、気管支炎をすべからく併発する。インフルエンザに関してタミフルは、気管支炎だったり肺炎だったりを抑制することは、はっきり分っている。早く解熱すれば炎症の広がりを抑えることが出来るからね。だけど脳炎は…。
他のカゼでもしっかり飲んでれば脳炎にはならないのか?と考えればなる人はなるからね。あれは運不運しか言いようがないように思う。もしそのタイミングでその風邪に罹らなければならないんだからな。
そんなわけでタミフルは基本的には使用していない。それよりも報道の加熱さが気になる。事実を事実として伝えればいいのにアナウンサーが余計な一言を入れるもんだから、家族は僕の言うこととテレビの言うことが食い違っている点があるらしく困惑している人もいる。どういった点が違うのか問いただしても、それはそれ、うまく伝えきれないらしく。ゆっくり詳しく聞いてもよくわからない。こういうときメディアが本当に嫌いになる。いい加減なことばっかり無責任に述べまくる。その尻拭いをしている人の事はあんまり考えないんだよね。
報道は病気に関してはしっかり調べてから報道してほしい、そうでなければ患者さんたちはつらいだろう。
このデジログへのコメント
コメントを書く