趣味は読書、大したことない

デ・ニーロ&スコセッシの「タクシードライバー」の冒頭で、学歴を問われたトラビスが「大したことない」と答えるシーンがある。「大したことない」という返事には、高卒かそれ以下だというニュアンスが含まれている。
僕は中学の時、野球部に入り、それこそ野球は好きだったが大したことなかった。しかし、毎日練習するので、自然と短距離走が速くなり、学校を代表して、地区大会に出たりするようになった。
部活が現役の時は速かったが、引退した中三の秋の体育祭で、リレーのアンカーになった時は、400メートル走るのに最後はバテバテになってしまった。
毎日練習している時は、速かったが、それを天性と勘違いして、何の備えもせずに競技に挑んで、酷い目にあった。
才能など僅かなもので、大したことなかったのだ。
ちょっと褒められたり、自分の調子が良いと、自惚れてしまう。誠に他愛ない話だが、結局自分は何事も大したことないのだが、その中でやっていくしかないのだろう。