- 名前
- Cooma
- 性別
- ♂
- 年齢
- 49歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 料理が好きで、包丁を研ぐのが好きで、アイロンをかけるのが好き。日々の生活が愛おしいで...
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文字フェチ
2015年09月18日 10:08
文字に欲情してしまうことがあります。
文字面というのもある。
淫、欲、調という字には確かにそそるものがある。そういうの(だけ)ではなくて、手書きの文字や文体にそそられる。
そこに見えない相手の感情やキャラクターを読み取ることで、心の裸を見ているような、なんとも言い難いエロスが感じられる。
美しい文体は良い匂いがする。しかし、どこかから借用した紋切り型の文章にはなんの匂いもしない。
ここでいただける沢山のメールがほとんどコレだ。どれも実によく似ている。おそらく、多くの人にコピーしているのだろう。そのうち、テンプレート化され、悪い意味で洗練されてしまっている。
こういうのって気付いてしまうものだ。そこには心はない。どんなに洗練された文体でも、心があればそこには、その人の体臭みたいなものがついてくる。それはちょっとした文体のほころびとなって現れる。それがたまらないのだ。
住所の書き間違いから届いた手紙で恋をした事がある。間違って届いたその手紙を開けてしまったという女性から、その事のお詫びと、手紙の中で触れていた映画の感想が書かれていた。
その文体と文字の美しさに釘付けになった。すぐさま返信し、彼女との文通が始まった。
彼女の手紙には気品とハツラツとした明るさがあった。陽に当たった肌の匂い…。危険な好奇心、隠す事を知らない、明け透けな性、それに伴う、体臭も感じられた。
僕らは手紙で愛し合った。と、思う。彼女が求め、僕がこたえる。様々なシチュエーションで交わり、想像の中で犯しあった。
彼女は、最初に話した映画のあるシーンに出てくる女にそっくりだという事だった。しかし、何度観てもそのな女を見つける事ができなかった。そのように僕らは、会う事なく終わった。
一度だけはるばる、彼女の住所を訪ね、遠くから彼女を、探した。まさにイメージ通りの、清楚で活発な女の子が、陽の当たる庭に立っていた。
どんな理由でかはわからない。僕にはそれ以上、彼女に関わる事が出来なかった。
このデジログへのコメント
初めまして(^-^)/
これは本当に体験されたことですか??
何だか真夜中にワクワクしました
> ♪美月☆さん
ええ、少しは脚色してしまってるかもしれませんが、概ね本当のことです。
知らない者同士だからこそ明け透けに慣れることもあったんだと思います。
美月さんも手紙に恋したことありますか?
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