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天空の蜂

2015年09月02日 03:12

「天空の蜂」は当代きっての売れっ子作家である東野圭吾氏が20年も前に執筆した作品。

本人としてもかなりの自信作だったのに、当時は完全に黙殺されていた。

今も昔もマスコミは電力会社から巨額の宣伝広告費をばらまかれ、

原発を批判することが御法度となっていたわけだが、

根拠なき「安全神話」が堂々とまかり通り、

原発の危険性を指摘しそれをテーマにしたフィクション娯楽ですら、

無言の圧力をかけられていた事実は気持ち悪い。

この作品は、20年も前に原発行政デタラメと嘘を明らかにして、

福島原発事故予言したような内容だが、

誰もが安全性を疑わなかったあの時代に書くのは勇気がいっただろう。

映像化不可能といわれていた作品だが、映画化によって多くの人が真実を知る機会になると思う。

原発を推進する政府にとっての不都合な真実がいくつも暴かれてる。

原発プラントの弱点は天井で、上空からの衝撃に極めて弱く、

その天井近くに無防備の状態で使用済み核燃料貯蔵プールという“核爆弾”を設置してあることや、

そもそも原発なんか全停止しても電力は足りること・・・などが暴かれている。

世界屈指の地震大国にして津波大国でもある日本で50基近い原発は狂気の沙汰。

ここまで原発に執着するのは、核保有の切望があるが故と思われるが、

今の技術で核兵器なんか作ったら、広島長崎で落とされた爆弾の数百倍から千倍超える破壊力のものができる。

全面核戦争なんかしたら、国土の狭い日本は地球から消える。

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