趣味は読書、歴史は繰り返す

どうにも眠れない。
昨日、帰りに本屋に寄った。
何も決めずに行ったら、あれこれ迷って、結局、何も買わなかった。
新潮、角川、集英社の夏の文庫フェアが始まっていた。
僕の寄った書店は、規模が小さく、全てを並べるスペースがない。
案内の冊子を見て、幾つか興味のある本があったのだが、置いていない。
新潮文庫の100冊から、大江健三郎が落とされている。
これも時代なのだろうか。
漱石、芥川、川端、三島などは、選ばれているのに。
その書店で、光文社文庫の乱歩全集が、色帯付きで、ズラッと並べてあった。
アニメ化されるので、増刷されたのだろう。
光文社文庫で、江戸川乱歩全集が刊行されてから久しい。
かつて、講談社文庫で出た時に集めたいと思って、果たせなかった。
その前には、角川文庫で二十冊大人向けの小説ばかり出ていたが、それも完読出来なかった。
一時期、大型書店でも、光文社文庫の全集を置かなくなっていたので、今回が購入する最後のチャンスかもしれない。
現在では、光文社文庫の乱歩全集と、ポプラ文庫の少年探偵団シリーズを揃えるのが、乱歩に関しては、最高だと思う。
乱歩は、何度もブームになるが、きっと日本人の心の底に、訴える何かがあるのだろう。
原点は変わらない、ということか。