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スピリチュアルな人生に目覚めるために。。江原哲之・著

2014年12月01日 17:32

人生の目的は「たましいの成長」

  この現世に生きる以上、誰しも簡単に幸せを得られたら楽だと考えるでしょう。また現世にいれば、どうしても物質価値観におぼれてしまいがちです。「物質の豊かさこそが幸せ」、「長生きが幸せ」という具合に。しかし、それらは「霊的視点」を持たないからこそ起きることです。
  現世は、あくまでもたましいを成長させる学びの場なのです。だから、「なぜ現世が存在するのか」という摂理をわきまえた上でのカウンセリングでない限り、必ず行きづまりが生じてくることになるのです。
  私たちが一番大切にしなければならないことは「たましいの成長」です。それこそが私たちの「人生の目的」なのです。
  この物質界にあるものは、私たちのたましいが成長するための「学びの教材」に満ちています。物質主義的価値観におぼれるのはいけないことですが、物質界そのものが無意味だというわけではありません。私たちがわざわざこの物質界に生まれて来ている以上、物質界には物質界が存在する意味があるのです。
  霊的真理から見れば、この世に「偶然」はありません。すべてが意味のある「必然」です。人生のすべての行きづまりには、そこから学ばなければならない「何か」があるのです。学ばなければならない「間違い」があるのです。すべては「たましいの成長」のためです。

  「清貧美徳」との闘い

  よく「自分が食べていけるお金さえあればいい」などと言う人がいます。「美徳」と思っての言葉かもしれませんが、私は「利己主義」以外の何ものでもないと感じます。自分が食べていける以上に稼いでもいいのです。そして、自分が不要なら必要な人たちに寄付すればいいのです。自分の正しい動機から稼いでさえいれば、どれだけ稼いでいるかは問題ではありません。お金に罪はないのです。大切なのは、どれだけ正しい動機をもってお金を扱っているかです。
  お金は人の心のバロメーターです。お金の扱い方にはその人の品性が表れます。努力もせずに「お金がない」と愚痴ばかり言う人も、お金を貯め込んでばかりで生かせない人も、物質欲のみで人間の価値を判断し、あふれかえるモノの中で暮らしている人も、たましいに問題があるのです。
  私は「生きた」お金しか使わないと心に決めていますし、つねにお金を「生かし」、世の中に役立てていきたいという信念を持っています。

  人生で迷子にならないために

  人は、何かしらの問題を抱えたときに、ふと「生きる目的」がわからなくなります。生きている充実感のない、心の迷子となってしまうのです。
  病気になったときにも、人は壁にぶち当たります。生活の豊かさを求めて必死にがんばってきた人も、病気になってみて、今までの自分の努力がむなしく思えて失望してしまうのです。
  こうした人生の行き詰まりは、実は不幸なことではありません。霊的真理に目覚めるためには、不幸どころか「幸い」です。
  現世では、不慣れな場所に出かけるときに地図を見ます。地図現在地を確かめ、目的地を探します。そして目的地までの道を確認するものです。
  しかし、人生に関しては、多くの人は車や家などの物質には目的を持っても、人生の目的地を考えてはいません。ですから「人生の地図」をも見ようとしないのです。人の心が人生の迷子になるのは当然です。
 スピリチュアリズムの霊的真理とは、まさにすべての生きとし生けるものの地図です。

  「浄霊」よりも「霊的真理」を

  相談者と一対一でないとできないことの1つに「浄霊」があります。しかし深刻な憑依霊障といった相談ごとは、実際は100件に1件あるかないかで、それほど多くはありません。
  また、憑依などと言うと恐ろしい一大事のように聞こえるかもしれませんが、霊視をする私から正直に言わせていただければ、実は誰にでもあることで、取り立てて騒ぐことではありません。
  霊的な法則の1つに「波長の法則」があります。いわば「類は友を呼ぶ」という法則です。
  たとえばあなたが不平不満で悶々としていたとします。その思いの波長に引き寄せられ、同じく人生を悔やみ悶々としている霊が憑依してきます。その影響も手伝って、悶々としたエネルギーがよけいに高まり、現実の人間関係の中で他者とトラブルを生じさせます。
 トラブルは誰にとっても苦痛です。そこであなたが苦しみ、自分が悶々としていた原因を冷静にふり返り、心のあり方を改めることができれば、あなたは1つ学びを得たことになります。そして同時に、実は同化している憑依霊までがともに目覚め、浄化向上していくのです。
  私はそのような光景を霊視するにつけ、「切磋琢磨」とは生きている人間ばかりではない、人間は死後のたましいとも「共存共栄」しているのだと、つくづく感心させられます。人はみな未熟です。あたなにも、つい言ってはいけないことを口に出してトラブルを招くことがあると思いますが、それはあなた自身に内在していた本音を、波長によって引き寄せられた憑依霊が後ろ押しして口から出させていることもあるのです。その結果起こるトラブル自体はいやなものですが、しかしそのおかげで、あなたも憑依霊も、お互いにたましいを成長させることができるのです。

 憑依はこのように、体にある雑菌が人間の肉体を強くするのと同じように、人間のたましいを強く鍛えます。
  しかし、世間の霊能力者たちは、あまりにも憑依という言葉を口にしすぎるようです。これではかえって人々を不安に陥れるだけだと思います。
  もちろん、いたずらに不安に怯えて騒ぐ一般の人々にも問題はあります。騒ぐのは無知ゆえです。正しい霊的知識さえ持っていれば何も恐れることはありません。「波長の法則」からすれば、憑依現象とは自分自身をまるで鏡に映し出すようなもの。高い人格には高い霊、低い人格には低い霊が憑依するのですから、人格を高めることに精進していればいいだけなのです。
  もちろん、憑依の中には重いものもあります。たましいの幼さにより自分自身を内観することができずにいると、どんどん憑依が増えていき、しまいには通常の生活すらままならないほどになります。そのような時にはじめて、霊能力者による浄霊という、救急救命的な手助けが必要となるのです。
  その場合にも、もちろん浄霊を済ませればそれで終わりということではありません。本人に「人生の地図」に目覚めてもらわなければ、本当の意味の解決にはならないのです。結局のところ、霊的真理をしっかりとたましいに刻んでおけば、二度とそのような重い憑依をくり返さずにすむのですから。

  いま人間の「自然霊」化が進んでいる




  いまこそ人霊としての感性を

  日本で、世界で、人霊の「自然霊」化は相当なスピードで進行しています。「自然霊」化した人間は、人霊らしさを失って、代わりに自然霊の性質を表すようになります。
  人霊と自然霊の大きな違いは、情があるかないかです。自然霊は情がありません。なぜかというと、自然霊は「分霊」といって、分裂することによって増えていきます。
  これに対して人霊は、母親がお腹を痛めて子供を産み、肉の家族を持つのです。このことにより、人霊は親子という関係を通して、あたたかさや情愛、葛藤などを学びます。それだけ親子とは、人霊にとって大切なもの。最大の学びのテーマです。
  しかし自然霊にはそれがないため、人間ような情愛といったものがありません。白か黒か、2つの1つしかないのです。
  「お稲荷さんに願いを叶えてもらったら、きちんとお礼参りをしないと痛い目に遭う」と昔から言われてきたのは、自然霊のこうした性質ゆえです。「気の毒だから仕方がない。なんとかしてあげよう」などという情は通じません。低級な稲荷霊には、「まつったら助ける」「礼をしなければ祟る」という両極端のこわさがあるのです。
  今の人霊は、この自然霊の性質を帯びてきてはいないでしょうか。まず幼児虐待などの親子にまつわる悲惨な事件がその表れです。戦争もそうです。やられたからやり返す。人命に対してさえあまりにデジタルになっています。
  少年たちによるホームレス殺人事件もまさに象徴的です。汚いからと、虫けらのように殺す。その人が歩んできた人生、愛し愛されてきた人たち、奥底にある人生観など、存在するとさえ思っていないでしょう。もっとも、少年たちが育った社会そのものも白か黒かの価値観に支配されているのは否めない事実です。

  世間で問題を起こしている新興宗教集団も、その内容は自然霊による憑依の産物が大半です。宗教観のようなものを語っていますが、その内容は物質主義に終始しています。
  本来宗教高級霊界を表現しているべきものなのに、彼らの住まい服装、行ない、言葉には、まったく神聖さが感じられません。教団のために親子の縁を平気で断ち切らせるのも、自然霊の性質の表れです。信仰のためなら親から盗んででもお金を持ってこさせるなど、低級自然霊だからこそできることです。
  増加している自殺者の心理にも、「自然霊化」の影響が見えます。自分の人生をリセットするという考えは、だめだったら死ぬという、白か黒かの自然霊的発想です。
  この事態に対し、私たちがすべきことは、今すぐにでも人霊としての「感性」を取り戻すことです。特に、人霊にしかない親子の絆を見直すことです。人霊は今、動物以下になってしまっています。動物だってわが子は守ります。


  ●●●● 霊魂法則 ●●●●

  人間は霊的存在

  人はみな霊的な存在です。私たち人間は、単なる肉体だけの存在ではありません。死んでしまえばすべておしまいという空しい存在ではないのです。私たちは肉体霊魂が折り重なった状態でこの物質界を生きています。霊魂こそが私たちの本質であり、肉体は、この世を生きる間だけ借りている乗り物のようなものにすぎません。
  誕生とともに肉体に宿った私たちの霊魂は、死と同時にまた肉体を離れ、霊的存在として永遠に生き続けるのです。
  この真実を知らなかったり否定したりしていると、生きる意味さえあやふやなまま刹那的な人生を送ってしまうことになるでしょう。人生の中で誰もが体験することになる3つの大きな苦しみから逃れることも困難になります。その3つとは、死に対する恐怖心、死別の苦しみ、そして人生を不幸と思うことです。

  死を恐れる必要はない

 子どもの頃、「もし死んでしまったらどうなるんだろう」と考えて、夜も眠れなくなった経験はありませんか。私のもとを訪れる相談者にも、死への恐怖を抱える末期ガン患者などが数多くいます。彼らは悲嘆に暮れ、今までの人生を悔やみ、なかには恐怖のあまり錯乱状態に陥っている人もいます。
  そうかと思うとも、病気や悲しみ、貧困など、人生のすべての苦しみから逃れようと、みずから命を断とうとしている人もいます。
  両者に共通しているのは、死によって自分自身が無に帰するという考えです。しかし、それは大きな間違いです。人間の本質霊魂ですから、死んで無になることなどありません。
 霊界の方々が語るところによりますと、あちらの世界(霊界)こそが本当の世界であって、私たちが生きるこの物質界は仮の世界。あちらが光なら、こちらは影なのだと言います。私たちが長いと思う人生も、永遠のたましいの尺度で見れば、あっという間のことなのだそうです。
  ですから、死を恐れる必要はありません。魂の旅は、そこからまた続いていくのです。

  人生に「不幸」はない

  人生で陥りがちな苦しみが、「人生は不幸なもの」という思いです。あなたはいま自分を幸せだと思いますか。それとも不幸を感じているでしょうか。
  幸せなのはなぜですか。恋人とうまくいっているから。仕事が順調だから。家族がみんな健康だから。お金がたくさんあるから。すてきな家に住んでいるから。
  不幸なのはなぜですか。
  なかなか恋人ができないから。いつ結婚できるか不安だから。職場人間関係がつらいから。お金がないから。健康や容姿に悩みがあるから。

  人間が考える不幸とは、そのときの自分にとって都合が悪い状態というだけ。長い目で見れば、そして霊的視点で見れば、その状態こそがその人のたましいに学びを与えてくれているものであり、成長を促してくれているのです。そして、「不幸」と思えることが、実は後に用意されているより大きな幸せのための苦難であることも多いのです。

   ●●●● 階層法則 ●●●●

  たましいは浄化向上を志している

  霊的世界は無数の階層に分かれていて、あなたは死後、あなたのたましいの成長のレベルに応じた境地に行くことになります。これが「階層法則」です。
  人間が霊的存在で、この世に一時的な旅をしに来ているとわかると、「何のために2つの間を行ったり来たりしなければいけないの?」という疑問が出てくることでしょう。
その答えの鍵は、すべてのたましいが志向している「浄化向上」にあります。
  私たちは物質界にいる今でこそ肉体をまとい、一人ひとりがばらばらの存在になっていますが、霊的世界においては、究極的には1つのまとまりなのです。人間のたましいだけでなく、動物や植物のたましい、この世に姿を持ったことのないたましい(自然霊)も、すべておおもとは1つです。そのまとまりの中心こそが、大霊(グレート・スピリット)すなわち神です。神とは最高位の霊的エネルギーです。
  すべてのたましいは、神であるこの中心に、いつか統合されることを志しています。しかし、そのたましいに濁りや曇りがあればあるほど、中心との距離が離れてしまっています。そこでより純粋なエネルギーとなれるよう、みずからの濁りを少しでもきれいにし(浄化)、より高い境地に行けること(向上)を目指しているのです。
  たましいを浄化向上させる最適な場所が、この物質界です。だからこそ死と再生をくり返しながら、私たちは何度もこの世への旅に来ているのです。

  より高い境地に行くために

  世の人の中には、死を迎えたら天国昇天するとか、すぐに神と1つになると考えている人がいますが、真相はそう簡単ではありません。毎日神様に祈ったり、念仏を唱えてさえいれば天国に行けると単純に考えている人もいますが、それは全くあり得ないことなのです。
  たましいが死後たどる道筋について簡単にご説明しましょう。
  人間は死とともに肉体という殻を脱ぎ、幽体と呼ばれる霊的なエネルギー体に移行します。そして、「現界」すなわち私たちが生きるこの世界と、霊的世界の中間にある「幽現界」へ行きます。一般に「死後49日間はこの世にいる」と言われますが、それは現界にとどまっているということではなく、「幽現界」にいるという意味です。
  その後、たましいは「幽界」へと向かいます。この「幽界」の中も、さらに無数の層に分かれています。霊格が高いほど高い層、低いほど低い層へ行くことになります。よく言われる「天国」と「地獄」は、この「幽界」の高い層と低い層を指していることが多いようです。
 臨死体験をした人の話を聞くと、ある人は、死後の世界はお花畑が広がり、小鳥は歌い、言葉には尽くせないほど美しい世界だったと証言しています。また別の人は、暗闇が果てしなく広がる恐ろしい世界だったと言います。これほどの開きがあるのは、その人のたましいのレベルによって行く世界が違うからです。
  たましいはやがて、この「幽界」をも離れて「霊界」へと上昇します。このとき、たましいはみずからの姿を形作っている「幽体」さえも脱ぎ捨てるため、この過程は「第2の死」と呼ばれています。
  「霊界」に行くと、たましいはみずからの類魂に帰結します。類魂と溶け合い、その一部分となるのです。そこからまた「現界」で学びが足りなかった部分をふり返り、多くの場合、もう一度学び直そうと決意を固め、「再生」します。こうしてたましいは「再生」と「帰結」をくり返し、最終的には大いなる光のエネルギー、大霊へと融合する「神界」へ向かうのです。

  「失うことの恐れ」を捨てる

  霊的世界を信じないまま死んだたましいや、死後もみずからの死を受け容れられないたましい、この世に執着を強く残すたましいは、「幽界」どころか「幽現界」をいつまでもさまよい続けます。浄化が停滞してしまった、いわば「未浄化霊」たちです。
  街中を霊視すると、そうした霊魂が無数にいます。ラッシュアワーの駅に行けば、いまだに死に気づかず電車を待っているサラリーマン霊魂デパートに行けば、売り場を歩き回り、商品の値札までチェックしている主婦霊魂交通事故の現場に行けば、「こんな場所で死ぬなんて」と、ふらふら歩いている泥水状態の霊魂火災現場に行けば、パニック状態で走り回っている霊魂
 
  こうした「失うことの恐れ」や固定観念は、誰もが乗り越えなければならない、現世で共通する課題です。
  今あなたは何を恐れ、何に執着しているか、ふり返ってみてください。そして、それを手放してこそ、喜びや幸せを受け取る準備ができるのだという事実を知ってほしいのです。

   ●●●● 波長の法則 ●●●●

  想念が「出会い」を決める

  自分の心のあり方が、出会う人や出来事を決めている。それが「波長の法則」です。
  人間が心に持つすべての思いは、想念という霊的なエネルギーを生み出します。そして、「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、同じレベルの想念の波長を持った同士がお互いに引き合うのです。
  今のあなたを取り巻いている人たちを思い浮かべてください。どんな人たちが日常生活の中にいるでしょうか。愛情と優しさに満ち、前向きで素直な心を持った人たちなら、あなたもそのような高いエネルギーを持っていると言えます。
  反対に、憎しみや妬み、さげすみの心を持つ人たちに囲まれていれば、あなた自身も否定的なエネルギーを持っていることになります。
  「私のまわりにはろくな人がいないわ」「人間関係に恵まれないわ」という人は、その原因は自分自身にあるのです。
  自分自身の波長は、日常の中で経験する出来事も決めています。
  「最近ろくなことがない」「どうしてこんないやなことばかり続くのだろう」と思う人は、自分の波長が低くなっていないかどうかを省みる必要がありそうです。
  このように自分自身の心のあり方を、まるで鏡のように見せてくれる「波長の法則」ですが、あなたが感謝や喜びの心、いたわりや優しさの心を持てば、波長が高まり、同じく高いエネルギーを持った人や出来事が、必ず感応して集まってくるのです。
 
   ●●●● 守護法則 ●●●●

  守護霊はたましいの親

  「人間は生まれるときも死ぬときも一人」と言われます。けれども霊的視点でみれば、ひとりぼっちで生まれてくる人はいません。私たち一人ひとりに、いつも寄り添って見守っている霊的存在があります。これが、「守護法則」です。

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