君のためだけの唄

好きな歌があった。
ずっと好きだった。
よく友達や好きな人とも
その歌の話をした。

　ちょっとずつアルバムを重くしよう
　なんでもない日も記念日にしよう
　どんなにめくっても終わりがないかわりに続きがある
　２人のアルバム　魔法のアルバム

その歌になぞらえて
手作りのアルバムをプレゼントしたこともあった。

お返しはいらんから、
次にお祝いするときには、
この歌をひいて＾＾

そういって、渡した。


でも、
ぜんぜん準備してくれんくって。笑

それから半年、
何度かその子とパーティーする機会はあったけど
期待もしたけど

きっと練習もしていなくて。笑
私はちょっと寂しい気持ちでいた。
期待するのも寂しくて、もう、考えていなかった。

でも、クリスマス
不意に彼は、
生演奏じゃなく
録音してくれたその歌をくれた。。。

もしかしてその歌を･･･？と
思ったそのとき


嬉しいって気持ちと一緒に
歌の中のフレーズが、
今までとは違うあるフレーズが、
じんわりと頭に浮かんだ。


『忘れないで。君のための唄があること』


私のために、歌われた歌。。。
何度も歌って、やっと録れた一曲
何時間もの中で、やっと残されることを許された５分間。
届けられたフレーズ


　
　不安の募る夜は忘れないで
　君のための唄があること



忘れない。
私だけのために
朝までこもって必死で歌ってくれたこと。
その優しさ。
その想い。全部。


不安の募る夜には
うん、思いだすよ。
君のこと。今日のこと。今の気持ち。

あったかく、私を包むギターの音
私のための歌


自称「怠慢」な君が、
はりきって用意してくれたプレゼント
覚えてないとこも、辛そうなとこもあったけど…

１曲だけ入ったＭＤの
その空白の時間が
優しさで埋まってるような感じがした。





その歌は、「とっておきの唄」という歌。
ＢＵＭＰ　ＯＦ　ＣＨＩＣＫＥＮの歌。

　僕は花をつんで
　君に似合う花なんだろうか
　なんて本気で首かしげたりして


でてくる「僕」の優しさが本当に好きです。
この歌は私のとっておき。
このクリスマスで改めて好きになっちゃった^^