花束が届く

　花束がとどいた。
　それ自体は、うれしい。
　　お花って、なまじセンスのない贈り物もらうよか、消耗品で、単純に「うわぁ…」ってよろこ…
　　　　　　　　　　　　　　　・・・本音はおいといて。
　話、もどして。
　　　花束がとどいた。
　家に帰ってくると、玄関先にひっそりとおかれている花。
　　　　　　　ザ・事故現場
　というようなことを思わなかったわけじゃないけど、だれかきてくれはって、おいてったんだろーなぁ…　花束もらうなんて、久しぶり…
　　単純に、喜んだ。

　しかし、なんか、おかしい。
　
　セイタカアワダチソウ。
　南天。
　マーガレット。
　菊。
　山茶花。
　
　このラインナップ。はでだけれど…はでだけれど…
　　野性味あふれているし…　
　　　　　このラインナップどっかでみたきがする。

　カードを見る。

　　　　　　　　　友達からだ。

　　メールで聞いてみる。
　「花束、ありがとう。どっかで見たラインナップなきがする」
　すぐに、返信がきた。　
「ばれた？　今日、きがついたんだけど、お金なくって、かすみ、花好きやって、いうてたし…　　ローソン横の公園の花壇と植え込みから、拝借したんよ」
　
　そんな、犯罪的花束を貰ったんは、生まれて初めてだった。