あなたの好きな音楽について語って2！

そう２５年以上昔に買って以来久しぶりにレコード針を購入した
今更アナログレコードもないか・・・一時は捨てようかとも思ったレコードをまた聞く為にである

先日はお気に入りから２０枚ほどレコードを水洗いしこの日に控えてた。
もともとタバコも吸わず大事にあつかっていたものなので大きな傷やカビもなく
汚れを取る程度ですんだが針が無いので針通しも出来ずじまいだった。

バロックの協奏曲など中学校の頃から効き馴染んだ曲でヴィバルディ、テレマン、バッハ、コレルリ・・・
中にはフランスのルクレールやクープランといったフランス楽派の全集などもあるがこれは殆んど聞いてない
何枚かのカビをブラシで取り、洗剤水洗いを行いその響きを思い出す

クリーニングブラシを掛け、針を下ろす
やや雑音があってもそのあと流れる深くて温かい音楽
２０分も聞けば片面が終了
またブラシをかけ、裏面に掛け替えまた針を下ろす
このひと手間も曲を聞くという気にさせてくれるから面白い

今やＨＤＤなど何百曲でも連続で掛かるから便利といえば聞こえはいいが
硬くて耳障りな音は味気ないものといえば味気ない

さて何十年ぶりに針を下ろすと、懐かしい柔らかい音と聞き馴染んだメロディーが流れる
少、青年期に聞いたレコードは一曲が終わると次の曲の始まりまで記憶からも美出されるから面白い。
「おお！このなんとも温かい音もこれはこれでいいではないか」と独り言

どれも３５年～４５年ほど前の録音だろうか
今と違うなと思うのはまずその速さ
これ、今の演奏聞くといつも感じる　　「速過ぎる」と
自分の体内時計の遅れ、つまり老化が原因かなとも思い半ば諦めてもいたが
昔の演奏はやはりアレグロでもヴィバーチェでももっとゆったりと深く演奏している
速さが遅い分音同士が上手く混ざり合い音が深くまったりと聞こえる
「ああこれだったな、やはり昔のイメージが曲のイメージとして残っているのかな」と感じた。

当時早いのは弓矢やツバメほどで人の生活リズムはもっとゆったりとしていたはず
飛行機も無ければ新幹線もなく、一分一秒を争うような事柄は殆んど無かった
人日は歩き、馬での異動がもっとも早い時代だった
その時代の音楽が今では機関銃でも撃つがごとく演奏され、その指の動きを競うがごとく立ち回り
それを聞いた人々はブラヴォーと歓声を上げる。

なんだかな・・・・いつも感じる

昨夜はHerb Ellis のアコースティックギターを少し楽しんだ
さて今夜は冷えそうな予感
部屋を温かくしてドンボア奏でるリュートでも聴いてみるとしよう。
そうすれば日頃のストレスで早くなった呼吸も曲と共にゆっくりと深くなり
リラックスと程よい眠りが襲って来る事間違いない。