- 名前
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2020年東京オリンピック狂想曲
2013年09月13日 21:27
2020年のオリンピックは、東京に決まりましたね!招致にあたった関係者の皆さん、まずは、ご苦労さまでした。
ところで、福島第一原発で新たに掘った井戸の水から、また高濃度の放射性物質が検出されたことが発表されました。
一方で我が国の首相は、IOCのプレゼンで汚染水は完全にコントロールしていると、大見えをきりました。
果たして、本当にコントロール出来ているのでしょうか?
汚染水は、燃えている炉心を制御することができない今の科学技術では、無尽蔵に増え続けていくほかありません。
しかも、その汚染水を貯めているタンクは、作りが簡便なので量産は可能なものの、耐用年数は短いと報道されています。
何が簡便かというと、鉄板の継ぎ目は溶接されず、パッキンでつめてあるだけなのです。
あの東北大震災ほどの揺れでなくとも、ちょっと大きな地震に見舞われたならば、あの多くのタンクの形が歪んで、隙間から汚染水が一斉に漏れ出すのではないでしょうか。
もし、台風や竜巻が直撃したら…………?
そして、あのタンクをいくつ用意したら良いんでしょうね。置く場所は確保されているんでしょうか?
地下水脈を通じて海に汚染水が流出しないよう、国の責任で原発周辺の土壌を凍結させることが報道されています。
しかし、これほどの大規模な土壌を凍結させた実績はないそうですね。果たして、成功するのでしょうか?
仮にできたとしても、電力不足と言われているなかで、年間を通して土壌を凍結させるための大電力をどうやって調達するのでしょうか?
電力調達を口実に、各地で停止している原子力発電所を一斉に再稼動させるつもりなのでしょうか?
いずれにしても、今現在においても、メルトダウンした炉心の状態は、誰も正確に把握できずにいます。確実に言えることは、炉心はまだ燃え続けていて、放射線を果てしなく発しているということです。
そんななかで、我が国の首相は、何を根拠に“完全にコントロール出来ている”と言ったのでしょうか?
さらには、首相が福島から離れている東京は安全だと、IOCで宣言するとは、正直、僕は絶句してしまいました。
福島の県民は切り捨てられた思いをしたことでしょう。福島のことは置いておいて、東京でオリンピックを開催したいんだと。
政治家にとって言葉は命であり、武器であると言われています。
一国の宰相ならば、もっと言葉の重みを知るべきだろうと思います。IOC総会で発言したことを、取消したり撤回したりすることは、日本と異なり不可能でしょう。
我が国の宰相によるIOC総会の一連の発言を聞いて、僕は、日本の政治家の危うさと脆さを感じるとともに、近い将来、彼個人の発言のため、日本人全体が嘘つきだと、国際社会から糾弾されるだろうことに、恐ろしさと悲しさを感じてしまいました。
汚染水のコントロールが失敗することは、明らかだからです。
今回のオリンピックの招致について、もう1つ指摘しておきたいことがありますが、日を改めて述べたいと思います。
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