- 名前
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- 妻帯者なので、大人の女性友達を作りたいな 家庭や仕事の愚痴をお互い吐き出して、明...
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五輪開催都市と見えない敵との闘い
2013年09月07日 04:47
間もなく、2020年夏季五輪の開催都市が決まろうとしていますね。
東京開催にとってネックになっているのが、やはり、福島第一原発の放射能問題ですね。
タイミングが悪いと言えばそうなんでしょうが、最近になっ漏れ出た汚染水が地下水に到達した可能性が高いことが、明らかになりました。その汚染された地下水は、太平洋に流れ出ていると、言って良いでしょう。
昨日の各国のメディアからの質問が、この汚染水に集中したようです。その日本の招致委幹部による答えが、東京の放射線量は他国の首都などと変わらないから安全だ、汚染水は政府が責任をもって対応するから問題ないというものでした。
他国の首都と変わらないから安全だ−−−−という回答については、ある光景と重なるものがありました。
あの震災直後に水蒸気爆発で、次々と原子炉の建屋が吹き飛んだとき、当時の官房長官は、TVカメラの前で次のように何度も答えていましたね。
直ちに、国民の健康に悪影響はありません。
そう、何度も、何度も。唱えるように。直ちには、と。
その後、福島県内の子供達の健康診断の結果で、甲状腺癌を発症している子供達が、多くいることが報告されたことは、まだ記憶に新しいことだと思います。
メルトダウンしたと考えられる炉心が、いまだに、どうなっているか不正確ながらにも、把握できないまま、ただただ、水で冷却するしか、できずにいるんですよ。
そこに起きた汚染水の漏洩問題。
水を原子炉に注水するほか、現代の科学技術では術がないのですから、毎日発生する莫大な量の汚染水の厳格な管理ができないということは、やがて汚染水を太平洋に流すしか方法がなくなるでしょう。
そう、“今は”、東京の放射線量が他国と変わらないかもしれません。しかし、このままいけば、7年後の開催日には、東京の地上も、各種食材も、水道水も何もかも放射能に汚染されている可能性が高いとしか、考えられません。誰が、そんなハイリスクな都市をオリンピックの開催地に選びますか?
もう一つの回答、国が責任をもって汚染水に対応する−−−−この国の首相は、汚染水の漏水が発覚した際、夏休みの真っ只中でした。汚染水の漏水は、水で冷却する対応のボトルネックになると素人の僕でも分かることなのに、首相は官邸に戻らずにそのままゴルフに明け暮れ、さらには休み明けは、そのまま中東へ“海外旅行”へ行ってしまいました。どこに責任感があるのでしょうかね?
壊れた原子炉を水で冷却することを決定したときから、汚染水との闘いは、火を見るより明らかなはずだったのに、あまりにも、政府は、汚染水の問題は無関心でしたよね。
東京が五輪の開催地に立候補することには、僕は何のメリットもないと思ってはいますが、立候補をするのであれば、他の候補都市と競う前に、まずは、目に見えない敵−−−−放射能、無責任体質、無気力体質に対処しなければならないと思います。
しかし、東京電力、行政、政治家、そしてこれらに敢然として批判すべき使命をもつマスコミを見回しても、僕は暗澹たる気持ちになってしまいます。
今、僕たち日本人は、日本で安全に生活をすることが出来るかどうか、崖っぷちに立たされていると、もっともっと強く認識すべきなんではないでしょうか。
このデジログへのコメント
まさに的を得たご意見。ご指摘で同感です。
オリンピック予定会場は東京湾北地震の影響を強く受けますね!
> ・メグミ・さん
コメント深謝。
フィナンシャルタイムも、今回の漏水問題を取り上げていたようですが、今度、イギリスメディアの論調を日記に取り上げて下さいね!
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