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原発の知識つづき
2013年08月29日 21:27
原発はエネルギー変換効率が1/3と書きましたが、残りの2/3は熱エネルギーとして放出されます。そのため大量の水で冷し続けなければなりません。原発が海岸近くにあるのはこのためです。その水の量は九州の川内原発では1秒間に133トンで、川内川の流水量毎秒108トンを超えています。大量の水をくみ上げて、そこに熱を与えて海に返すのです。海水をくみ上げる際に、大きな生き物が入ってこないようにネットが貼られていますが、小さい生物は吸い込まれ、熱によって死に絶えます。また取り込み口にフジツボが付着しないように薬品も使われています。海洋も汚染されるのです。
高速増殖炉「もんじゅ」、これはウラン235の核分裂によって生まれたプルトニウム239を使います。プルトニウムを核分裂させるには、中性子を高速でぶつける必要があります(高速増殖炉の高速はここに由来する)。そして中性子を高速でぶつけるには、原子炉を水で冷やすのではなくナトリウムで冷やす必要があるのです。ナトリウムという物質の性質は高校の化学で習うのですが、空気と接触しても水と接触しても燃えるとても危険な物質です。
高速増殖炉はあまりにも危険でコストがかかるため、アメリカもドイツもソ連もイギリスも撤退しました。そしてフランスも1998年に閉鎖し、世界でまだ諦めていないのは日本だけです。
しかも電力は足りないのではなく余っていたのです。だからオール電化とか叫んでいたわけで。要は原発を造ったからには、それに見合う電力需要を掘り起こさなければならなかったのです。
人類の歩みは、エジプトのピラミッド、寺院、お城など、多くの文化遺産を残してくれました。そう考えたときに、原子力発電は何世代も後の人たちに、危険な放射性廃棄物集積所という負の遺産しか残しません。
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