- 名前
- くまごろう
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- 年齢
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- 鳥取
- 自己紹介
- 最近は正しい近代史を中心にログを綴っております。 日本人であることを誇らしく思う今日...
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大和の最期と大和魂
2013年04月08日 19:38
昨日は、戦艦大和が天一号作戦(菊水作戦)で沖縄海上にて散華した日でした。
本当はこのログ、昨日アップするのが正しかったのかもしれません。
でもね。
出来なかったんですよ。
特攻の話ですもんね。菊水作戦って。
特攻というだけでも無謀な行為だと言う人が大勢います。
空の戦いと同じく、戦艦による特攻なんてばかげているというという人も少なくありません。
実際、この作戦が発案された時、何の意味があるのかという声が多数上がったそうです。
援護の戦闘機もつかずに、圧倒的戦力の米艦隊に特攻していくという万に一つの成功の可能性もない作戦です。
無謀としか言いようがない作戦です。
無駄死にでしかない。
当然作戦会議は沈黙します。
そのとき、たまりかねた三上中佐が口を開きました。
「要するに、一億総特攻のさきがけになっていただきたい、これが本作戦の眼目であります」
その言葉に伊藤中将もついに頷いたといいます。
当時、世界最大・最高技術の粋であり、世界最高の練度を誇る帝国海軍の精鋭たちが搭乗する世界最高の戦艦。
それが戦艦大和です。
それを特攻させなければならない。
当時の日本はそういう状況にありました。
この窮状にあってなお、新兵と士官候補生を退艦させたうえで、戦艦大和は沖縄に特攻していきました。
「貴様ら素人と一緒に任務を全うすることなど出来るか!」
そう言って、ベテラン達は若い乗組員を下ろしたそうです。
これは彼らベテラン達の精一杯の餞(はなむけ)です。
後世の日本の復興に絶対必要な若い彼らの代わりに、自分たちが損な役回りを全力で引き受ける。後は頼んだ。
そんな心が垣間見えるようです。
現代においては、大和の特攻も愚かな行為のひとつだと非難する人も少なからず居ます。
でもその当時、燃料も弾薬も人員さえも限定的であり、目の前に圧倒的な戦力が迫っていた状況において、明日は日本が壊されるやも知れない状況で、あえて無謀かもしれない作戦に出なければならなかった日本を、今の日本人が非難するのは間違いだと思います。
当時、戦艦大和の存在は国民に対して極秘扱いでした。
ほとんどの日本人はそのような戦艦が存在するということ自体知らされていませんでした。
当然、そのような戦艦が沖縄に特攻することも、沈没したことも、何名が戦死したかすら知らされることはありませんでした。
彼らの存在は戦後になって初めて日本人に知られることになります。
「無私の精神」というものを、今、どれほどの日本人が持ち合わせているでしょうか。
日露戦争での乃木大将の複数回にわたる肉弾突撃作戦にしても、今でも否定的な議論があります。
戦車も飛行機も無い時代、弾薬尽きた兵士は石を投げて戦うしかなかった状況にあって、多大な犠牲をもってして勝利を勝ち取ったことについて、歴史の全てを知る我々が批判することはたやすいことです。
だがしかし、当時はそれしか最良の策が無かったのです。
しかも、誰にも知られることのない特攻です。
航空特攻のように、女学生たちに見送りを受けるわけでも無く、場合によっては家族にすら艦名を告げず、全ては後世の名も知らぬ子孫の為に、そして後の日本の為に、彼らは出撃して行ったのです。
皆、日本国に対して「無私の精神」を持って戦いに臨んだのです。
「無駄死に」などと、先人を堕とすようなことをやめませんか?
私はこう考えています。
彼らの尊い死によって、今の我々、日本があるのだと。
大和の沈没は、武蔵のときと比べても非常に短い時間しかかかっていません。
武蔵9時間に対し、大和はわずか2時間です。
但し、その沈没の瞬間は壮絶極まりなく、大音響と共に爆炎をあげながら、ほとんどの乗員と共に海底深く沈んでいきました。乗員3000名のなかで生還できたのはたった300名足らずです。
大東亜戦争が終わってもうずいぶん経ちます。
今でも大和を題材にした映画やアニメが製作されています。
今でも新規にリリースされる大和の模型があります。
今でも我々日本人の心には戦艦大和がいます。
今でも我々日本人の心に多大な影響を与えています。
大和の最期は爆沈という壮絶なものでしたが、我々日本人の心には間違いなく深く刻まれることになりました。
どうか皆さん、忘れないでください。
我々は、そういうもののおかげで今に生きているということを。
呉に近い人はぜひ、大和ミュージアムに行ってみてください。
東京に近い人はぜひ、靖国神社に参拝してみてください。
地方の人はぜひ、護国神社や忠魂碑を訪ねてみてください。
そして先人たちに感謝の気持ちを伝えてください。
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