- 名前
- しばてぃ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 32歳
- 住所
- 富山
- 自己紹介
- アニメ、マンガ、ゲーム、ボカロ好きです 最近は小説も読みますよっ 仕事ばかりの日々...
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父親
2013年01月25日 22:51
何をこんな所でほざくんだ、と思われるかもしれませんが
素直にぶっちゃける場所が今はないので大目に見てくださいm(__)m
一言で表すと、父は
孤高の存在でした
仕事ができて
人付き合いがよくて
いつも快活で
頭がキレて
腕っぷしも強くて
手先が器用で料理も上手い
人よりいつも一歩先を歩き
周りを導く先駆者としてのカリスマ性
何より家族を大切にして、愛していました
その反面
すごく頑固な性格でもありました
僕が父に勝てるものは
何一つとして無かったです
いつか越えたいなあ、と密かに思っていました…
ある日、そんな父に異変を感じました
いつの間にか片足を引きずって歩くようになり
ただの道で転ぶようになったんです
僕も母も病院を薦めましたが
父の頑固さが悪い方に働き、
「行かない」
の一点張りに
日に日に足の動きが悪くなるのを見かねた僕らは
多少強引に病院へと連れていき、検診を受けさせました……
******************************
検査の結果
言い渡された父の病名は
「筋萎縮性側索硬化症」
通称ALSと呼ばれる難病でした
10万人に1人の確立で発症し
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の全てを保ったまま
例外なく全身の筋肉が動かなくなります
原因不明
治療法不明
難病の中の難病
いわゆる「特定疾患」
日本医学会が最悪レベルと評した不治の病です
父の余命は1年
1年の内に、のどの筋肉が動かなくなり呼吸不全で死ぬだろうと
それを防ぐためには人工呼吸器による延命措置のみでした
これから老衰で死ぬまでずっとベッドに横たわって
まるで植物人間のようにして生にしがみつくか
人間としての機能がある内に好きなことをして
最期の最後まで尊厳を持ったまま呼吸ができなくなって死ぬか
究極の二択です
父の答えは即答でした
「人工呼吸器使って、無駄に長生きすれば
そのぶん、妻や息子に負担と迷惑がかかる。
それなら入院せずに
死ぬまで家で暮らしたい」
医者は週一の通院を条件にそれを許してくれました
その後、父は医者に質問をしました
「この病気に遺伝性はあるんですか?
息子に発病する可能性はあるんですか?」
と
遺伝性は極めて低く、約1%だそうです
父は安心したようでした
こんな時にまで他の心配をすんなよ…
自分の体だけ心配しててくれよ…
僕は涙を堪えました
そして病気と運命を呪いました
よくあるドラマや小説みたいなことが本当にあるのかと
10万人に1人が
どうして父さんなんだ
誰よりも人生を頑張ってきた父さんが
なんでこんな苦しい思いしなきゃならないんだ、と…
何回思ったでしょう…
何回歯を食い縛ったことでしょう
余命宣告は一昨年の9月
それまで何回、この人の声を聞けるのかな…
何回触れられるのかな…
何回笑い合えるのかな…
今までずっと守ってもらった生涯の大恩人に
僕ができたことはたったひとつの約束でした
長文失礼しました
読んで頂いた方ありがとうございました
今日はここまでで
残りは日付が変わってから書こうと思います
このデジログへのコメント
私の言葉厚みがありませんが‥・
お父様が喜んで、楽しめる日々を一緒に作って行くことが一番だと思います
> 樹那さん
そうですね
そうなれるようにがんばります
> nekさん
そんなことないです
はい、それを含めて出来る限りの恩返しはできたかなと思います
> 美羽☆彡さん
父を越えられるようにがんばりますよ!!
こちらこそありがとうございます
> 妃菜子さん
ありがとうございます!!
それを生涯最高の目標として
これから生きていきます
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