【お題日記】最近読んで良かった本

トム・クランシー『恐怖の総和』
昨日、いや、今朝までかかって、やっと読了
とにかく、充実感ありました<(_ _)>

なんせ、長い(o_ _)ﾉ彡☆
文庫本２冊で、計1,600ページ。
しかも、古いから、文字が小さい＿|￣|○
普通なら、２時間で１冊読めるところ、１冊に４時間もかかってしもうたo┤´Д｀├o
都合1日分の知力を使い果たしたから、そら、充実感あるわ

爺としては、クランシーの中では最高傑作やと思ってるんやけど、
アマゾンとかのレビューを見ると、評判はあまり良くない。。。
長過ぎて、読みきれへんかったんやろうなぁ・・・(-｡-)y-ﾟ
映画にされた、「トータルフィアーズ」が、下らなさ過ぎたせいも、あるかも知らんね。。。

書評の一つに、なかなか本題が始らへんとか、途中の描写がくどすぎる、てのがあったけど、
こりゃ、非技術者、非理系の見え透いた反応ですな。
この作品の場合、水素爆弾を作るわけやから、その生産プロセスが簡単なわけあらしまへん。

確かに、単調な組立作業を延々６ページも続けて、
しかも、たった1品のミスで、すべて最初からやり直し・・・＿|￣|○

こんなことは、技術の世界では、現実に、しょっちゅうあることなんやけど、
読んでる方は疲れる
しかし、その前提があるからこそ、
原爆が爆発する際の、異様なまでの迫力が活写されてるんやと思いますな。

「爆発といえども時間がかかる」・・・なんていうのは、
クラインシーの他の小説にも出てきますが、
これを、「うんうん」とうなずいて読めるかどうかが、
この作品を、最後まで読めるかどうかの、分かれ道でっしゃろな

とにかく、一見、関連なさそうな事件が、次から次へと起こって、
どうなるんやろ、どうなるんやろと、ハラハラどきどき、させといて、
最後の最後の、どんづまりで一挙解決、という作法はクランシーの独壇場。
本作の最初の伏線どころか、クランシーデビュー以来の全作品が頭に入っていないと、理解不能なところもあったりするので、まあ、文系人間にはお勧めしませんm(｡_｡)m

しかも、その一挙解決が、大統領を張り倒すという（映画にはない）ド迫力(o_ _)ﾉ彡☆
たまりにたまった鬱憤を一気に晴らす清涼効果がありますな(^∇^)b

本シリーズ主人公のライアンが、米国の大統領候補に推され、ネットの模擬投票では、ダントツのトップだったという人気振りも、十分うなずけます。

ま、とにかく長いので、あまり他人様にはお勧めできませんが、正月休みで、することのない場合なら、阿呆な正月番組よりかは、うんと面白いと思いま
できれば、『パトリオットゲーム』あたりから、年代順に読めば、さらに面白いかも

ただ、残念ながら、すでに廃版になってますので、日本の本屋では売ってまへん。
アメリカのペーパーバックを取り寄せるか、アマゾンで誰ぞの中古買うかしかありません<(_ _)>
爺のは、方々摺り切れてるし、カバーも紛失してるので、お譲りできませんm(｡_｡)m