- 名前
- 実花子
- 性別
- ♀
- 年齢
- 32歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 喪女と化してますが、たまに日記書きにきます。 猫好きの猫娘です。
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実か花か、それが問題にて候
2012年11月20日 01:53
今私はリアルタイムで放映されているアニメでは唯一「へうげもの」というアニメを見ています。
舞台は戦国、明日の命をも知れぬ暮らしの中で茶の湯に心を奪われた「数奇者」たちの物語です。
あらすじは興味があったらググってみてください。
「へうげもの」は「ひょうげもの」という発音になります。途中まで知りませんでした
主人公は古田織部という実在の武将。武将としての自分と数奇者の自分との狭間で常に葛藤中。
しかし茶の湯といえば、わびさび。
わびと言えば無私無欲を想像しますが、彼はかなり俗っぽく描かれています。
軍資金と数奇に費やす資金を天秤にかけたり、茶器に目が眩んで敵将を逃がしたりしてしまうのです。
更には、天下の茶頭を目指すあまり秀吉の前で土下座。。笑
どう考えても俗物なんですが、その彼がどのように茶人として大成してゆくのか、今後が楽しみです^^
前回の25話「一から出直します」を見て少し思うことがありました。
主人公・織部は、師事する千利休の言う「無駄を省くことこそ美」という価値観を真に受け、自分の屋敷をわざとあばら家の様に建てたり、旧石器時代のような土堀りで茶席を設けたりと極端な嗜好に走ります。
それを見ていた利休、最初は胸に収めて我慢していたのがついに一言、
「天下一どころか未熟者」、とばっさり。。
自分の中にある強い信念が実は誰かの受け売りだったかもしれない、と思うと進む足がこわばるような気分になりませんか?
だって、もしかしたら言葉面で受け取った意味と本人が意図した意味が違うかもしれないんですから。
そして知らぬ間に己が信念と受け止めて突っ走るようになったら目も当てられません。
「へうげもの」のここ数話、織部が質素な茶器を今まで以上に愛すようになった代わりに、以前は彼自身目がなかったきらびやかな物を苦々しい目で見るようになり、それを素晴らしいという人々を彼が見下しているようなシーンがあったのを思い出します。
この症状どっかで聞いたことあるような。。
多分こうゆうのを高2病というのでしょう。えっ、違う?
混じりっ気無しのブラックが好きな利休ですが、別に真っ黒クロスケの黒ばっかりを認めているわけでもありません。
その証拠に光秀が純白に塗り替えた安土城に「一瞬みとれてしまった」と言っているし、織部が激怒した屋敷のカラフルな襖絵を「これは良い」と評していたりします。
要はその時その時に自分の感性で美を追求すればいいということじゃないですか。
質素の中だからこそ仄かな美が浮き立つ、という利休の考えに対した時、織部の頭の中は質素、質素でがんじがらめになってしまったんですね。
先の内容はまだ知らないんですが、これを境に織部の心境が変わり今まで排除してきたものを一度受け入れるところから立ち直っていくんじゃないかと思うんです。「一から出直し」ってことかな。
この話から私が得た教訓は二つ
・真を見極めた気になっていても、それは誰かの受け売りで、それに気付けないだけかもしれない。
・過去に持っていた価値観は否定すべきものではなくて今を作っているもの。
そうゆうこと。
このデジログへのコメント
受け売りでも、自分の言葉で理解できてればそれは自信のものではないかと…
それにしても、すごいね!
> ドガさん
受け売りのまま思考停止になることが問題なんだと思います。
へうげもの機会があったら見てみてください
> 与壱さん
一度自分を疑ってみる覚悟がいります。。
あと思想が何かに依存しているときって何かと極端になりがちです><
> higurashiさん
簡単によしと思ってしまったら止まってしまう気もします
織部の場合、上のような失敗はありますが、ある意味必要な挫折なのかもしれません。
> higurashiさん
そうですね。
でも、真似でも反面教師でもなく、純粋に感性を磨くというのはなかなか難しい境地のような気がします。。
> ぽこぺんさん
答えを求めようと追い続けるのってある意味俗っぽいですよね。
でも、悟ったように生きることは必ずしも正しいわけじゃないし・・・
・・・今なんとなく方丈記の内容を今思い出しました笑;
> ねっとげーまー135246さん
村上春樹の奥さんってそうなんですね^^
うん、何も残らないのが嫌なんです多分。
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