グングニル

そいつは酷い、どこまでも胡散臭くて、安っぽい宝の地図。

ひとりの澄んだ目をした者が、それを見てこう言った。

「こいつは凄い財宝のありかなんだ！」

信じきったその者は、自ら船を用意し出航した。
こらえきれず掲げた拳。
響きわたる『とき』の声。
しかし他の者達は言った。

「デタラメの地図に目が眩んでる。」

たどり着くはずがない。
高波にのまれてしまうさ。
そもそも、宝なんて存在しない。

だが、やがて他の者達は、自分自身の中にある想いに気付く。
そんな罵倒や呪いでその者は止まらない。
夢の終わりは、その者が拳を下げた時だけ…。

『そいつは酷い、どこまでも胡散臭くて、安っぽい宝の地図。
　でも誰にだって、それ自体が宝物。
ホントにでかい、誰もが耳疑うような夢物語でも、
　信じきった人によっちゃ、自伝に成り得るだろう。』

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想い描いたものを現実にするには、
「自分には無理さ」と諦めず、
「自分はいいや」とごまかさず、
狙ったものは必ず貫く信念。

カッコ悪いと思われながら頑張って、ほんとにカッコイイ事をしよう。

どんな些細なことでも同じで、信じなければ成し遂げられないと思います。

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『たやすく自分自身を値踏みしやがって。
　世界の神ですら君を笑おうとも、
　俺は、決して、笑わない！』