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Hシリーズ★二度目の公判後日談

2011年10月31日 22:32

その後、I広報部長裁判の成り行きをメッセで知らせた。彼から返信が来た。「ゆりさん、G原さんは堂々としていてウソを言っているように見えなかったでしょ。ウソを言っても目玉を動かさずに真実一路のような顔をして言うのは彼の特徴です」。

確かにG原さんは背筋を伸ばしハッキリした口調で話していて、彼の傾向を知っている私やI広報部長ならともかく、あの態度だけ見た人は(この人、原告の人に嵌められたんじゃないの?無実の罪なんじゃないの?)と思ったかもしれない。

広報部長の返信分は続く。「ゆりさん、U原さんが来ていたんだよね。彼女葛藤していたよ。G原さんってなんとなく恐いってね。これまでは恐がっていたけど、G原さんがかわいそうな状況になったから同情しているんだと思うよ」。

かわいそうな状況ねぇ。
現在の状況でもG原さんは全然めげていないようだけどどうなのかな?


虚言癖・作話癖のなかには、最初はウソと自覚して言っているうちにそれが本当であるかのような錯覚を起こす人がいるらしい。
自分のウソに自分が取り込まれていって、自分の発言のどれが本当でどれがウソであるかがわからなくなる思考と化すのである。この兆候はよく児童心理の話でテーマにされる。
愛情に欠乏している子供はまわりの注目を集め優遇されたいがために、自分は大金持ちの子である、皇族の落し子であるなど。米国でも多くの症例が発表されている。

そういえば、私が中学生の頃に他府県より転校してきた女の子で、親戚の家から通学していたが、彼女は「自分の親は大会社社長海外にいくつも別荘があり、実家はお城みたいで門柱から玄関まで入るのに車でないと無理だった。学校へはベンツに運転手付きで通っていた。使用人が30人いた。私服は既製服は来たことがなく、パリデザイナーに作らせていた」などと、少女マンガの設定のようなことを言っていた子がいた。

しかし察するに、どうも両親が離婚訴訟中のようであり、思春期の子をその環境に置くのを考慮されたのか親元から離された模様であった。
きっと彼女も寂しくて人の関心を集めたいがためにウソを言っていたのであろう。

(ウラに続く)

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