ケジメ

誰かに恋をして
誰かを傷付けて

自分の欲のために何かを犠牲にして
悲しみはどこに向けられるのだろ
辛くて苦しくて声を殺して涙流して
その傷はいつ癒され修復するのだろう
傷付けた者にはわからない
切なくて胸に穴が空いたようで何も見えなくて
またひとつ階段を下がっていく
どこに向かっているのかその先にはなにがあるのか
何かに期待することすらしないでただ足を出して歩いている

その時の記憶だけ鮮明に残りもう二度と触れることすらできず、いつかは闇に葬るだろう

出会いに後悔していないし別れに後悔はしていない
いつかはこの日が来るとわかっていた自分に後悔しているのかもしれない

やはり時間は流れてそれを止める術は持っていない
過ぎたことを後悔しながら前へ進むしかないんだと言い聞かせて
傷付けたのは弱い自分
涙を流すことすら許されない
視界が見えなくなって立ち止まってしまうから
同じ場所にはもういれないそう決めたから
また1つ汚い人間になっていく