いいお天気で・・・愚痴

最近、人並みに働くようにしたので疲れてきました
疲れを自覚したあたりから今日の晴天で、ふと新人時代を思い

出してやるせないキモチになりました。輝かしい栄光という

より苦い時代だったと思います。

営業部に配属されて、研修が終わって現場に入ったその月から

挙績して、3ヶ月通算、年間通算・・・と気がつけば初年度で

トップセールスを記録しました。

私一人の力だけではなく、上司に恵まれた部分も大きかったの

ですが、女性営業採用1期ということもあり、なにかと注目さ

れました。け・れ・ど・・・実はメンタルが弱く、年通トップ

を賭けていた頃から胃と十二指腸に潰瘍を作り、自宅近くと会

社最寄の病院に通っていました。

ハタチちょっとのコドモが他の課で「女に負けてくやしくない

のか！！！」とか「オマエらより年下で経験も無い奴が売れる

ならオマエらなんか要らん！！！」と怒鳴られているのを聞い

ていれば心が折れそうにもなるわけです。

そうかそうか。私は売れない前提の生き物なのか。と・・・

グラフが伸びれば二言目には「女はトクだよな」

って。第一印象は差をつけられるが、そのぶん中身がないと

「だから女は・・・」になるからそんなにトクでもないので

す。

中堅クラスの営業マンみたいに毎日キャバクラで飲んだくれて

いないで、仕事の勉強や、合間に話す話題なんかもいろいろ研

究していたのでホントに自分の時間は総て仕事で、仕事以外の

私はいなくて、毎月アタリマエに売り上げていたのではなく

薄氷を踏む思いで挙績していたので、ランキング落ちする怖さ

や、私をライバル視する人々に囲まれてギリギリなキモチでし

た。

会社は私の分はアタリマエに数字を読んでいたので、売れなか

ったら・・の恐怖は理解されませんでした。

ついにメンタルクリニックの門をくぐり、先生に「イチローだ

って3割なんだから、永遠にトップなんて人間はいないよ」

と言われましたがちっとも同意できず、女性営業マンの出版

した営業本などを読んでもタフで明るい女性像しかないので

参考にならず、ある日、今日くらいの天気が良い午後に交渉

に向う車の中で「なんだか今日は行きたくない・・・遊びに行

きたい」と、折りしもCDから流れてきた曲に「虹を追いかけて

今日まで走ってきた　気がつけば虹は消えてずぶ濡れて・・・
　
欲しいものは・・・」なんてくだりがあって、自分が重なって

泣きながら運転したことを思い出しました。

結局4年ほどトップセールスを張って、無事に他社に転職しま

したが、その記録は永遠に更新されることはありません。

その会社も後に倒産したからです。

仕事なんて好きじゃありません。と言ったことがありますが

「業界の水が合ってるんだろうね」と言われました。

その言葉、今になって「そうだろうね」と言えます。

大嫌いな仕事なのに業種を変えないで生きています。


でも、こんな良い天気の日は仕事なんか放り出して愛車で逗子

あたりまで行ったら・・なんて衝動に駆られます。

晴れの日はユーウツのスイッチが入るキケンをはらんでいま

す。





https://www.youtube.com/watch?v=sYnjB-RVAa0