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「日本のための大会にしてもいい!」アルゼンチンサッカー協会の本気
2011年04月09日 19:45
南米連盟がコパ・アメリカの欧州組招集を"確約"、欧州組28人のリストも作成
日本サッカー協会の小倉純二会長が8日、南米から帰国し、成田空港で報道陣の取材に応じた。7月の南米選手権(コパ・アメリカ)出場辞退をめぐり、開催国であるアルゼンチンサッカー協会のフリオ・グロンドーナ会長から「アルゼンチンとしては何としても日本に参加してもらいたい。コパ・アメリカを通じて日本の皆さんにアルゼンチンの気持ちを伝えたい」と再考を促された小倉会長は、欧州組の招集について南米連盟が責任を持って実現させるとの“確約”を得たことを明かした。
南米連盟の主催大会であるコパ・アメリカでは、南米10ヵ国の代表チームは欧州クラブ所属の選手の招集にも強制力があるが、招待国である日本にはない。
来年6~7月にEURO2012を控え、11-12シーズンの欧州リーグは開幕が例年より早まるところもあるため、コパ・アメリカでの欧州組の招集は難しい現状があった。
ところが、FIFA副会長でもあるグロンドーナ会長は小倉会長との会談でFIFAのブラッター会長に電話したことを明かし、「今回は例外的な処置をする必要がある」と、日本代表選手のコパ・アメリカ招集に強制力を持たせるよう要望。ブラッター会長も「検討する」と応じたという。
グロンドーナ会長は小倉会長に対し「もし日本の代表チームに欧州でプレーしている選手が必要なら、南米サッカー連盟が責任を持って選手の(クラブからの)リリースを保障する」と明言。「そのことを踏まえて、もう一度考えてくれ」と再検討を求めたという。
小倉会長は「そこまで言われて『検討しません』とは言えない。ありがたい言葉だし、『もう一度検討させてほしい』と伝えた」と、日本に持ち帰り、15日までに最終回答することを伝えた。
グロンドーナ会長が「欧州の選手がどのクラブにいるか教えてくれれば、早めに交渉できる」とも話したため、小倉会長は現地で日本協会と連絡を取り、欧州リーグに所属する日本人選手のリストを作成した。
「国別、チーム別、カテゴリー別に分けてリストをつくった。欧州には15ヵ国で32人の選手がプレーしている。そのうち3部リーグの選手を除いて、14ヵ国28人のリストをつくった」
今後は28選手のリストをもとにアルベルト・ザッケローニ監督、原博実技術委員長らが代表候補選手をリストアップし、メンバー編成を検討。欧州組の多くが参戦可能となれば、Jクラブの負担も少なくなる。こうした状況を12日のJ1実行委員会、13日のJ2実行委員会で伝え、あらためてJリーグの協力を求めることになる。
「大会にふさわしいチームができるかどうか。できなかったらダメ。どういう選手を選ぶか。Jリーグも厳しい状況だが、どういうチームができるか、どういう結論が出るか」
小倉会長はあくまで欧州組と国内組を合わせたベストメンバーをそろえたい考えだが、Jリーグ側の反発が強ければ、欧州組のみの編成で大会に臨む可能性も示唆した。
「向こうは20歳以下でもなんでも、とにかく日本に来てほしいと言っている。アルゼンチンとして日本の人にメッセージを伝えたいと。国内組抜きでも? あるかもしれない。原委員長とザッケローニ監督がどう判断するか。大学生でも高校生でもいいんじゃないか。あとは現場がどう判断するか」
グロンドーナ会長から「コパ・アメリカを日本のための大会にしてもいい。日本を特別に迎えるプロジェクトはすでにスタートしている」と熱烈なラブコールを送られたという小倉会長は「そういう場に、是非行ければなと思っている」と、心情的には参加の方向に傾いていることものぞかせた。
あとはザッケローニ監督がどんなメンバーで臨むことを要望するか。そしてJクラブからの協力をどこまで得られるかにかかっている。
かつてここまでの熱烈なラブコールを受けたことがあったかなと思うくらい、アルゼンチンサッカー協会が本気です。
一度は日程の問題とこの震災のこともあり、自体を申し出たそうですが、アルゼンチンサッカー協会のグロンドーナ会長のまさに「なんでもあり」のお膳立てに「再考するしかない」と思ったそうですわ。
思い返せばJリーグがスタートしたとき、「年金リーグ」などと揶揄されていた日本サッカーは、ここまで成長したんですね。
それにしてもここまでのラブコール。泣けてきますね。
改めて日本に生まれたことを誇らしく思いましたよ。
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