良い行いをした後は...

今週の火曜日の話


散々歩き回り日が沈む頃
お出かけから帰宅した私

洗濯物を片付けねばと
スポーツバッグへ衣類を詰め込む

だがコインランドリーが終わるのを
待ってる間にもう1つ用事を済ませたい


歩数計機能が内蔵されている
任天堂3DSをショルダーバッグへ入れる

ショルダーバッグと
スポーツバッグを背負う




微妙に距離があり
大荷物で ひと苦労だ

よっこらせっとバッグを置く
2つ同時にバッグを置く




お金を入れてスイッチを入れ
軽やかな足並みで後にする

すると1分も歩かないうちに
後ろから声をかけられる


[○○へ行きたいのですが]


ふと顔を見ると
[ナマステ]で挨拶が出来そうな青年だ

○○へは歩いて行けるが少し遠い
ここからの最寄り駅の隣駅である


とりあえずあっちの方行くと☆☆駅があるから
そこで駅員さんにでも聞いてみると良いよ


親しげに伝えると
彼はニッコリ笑って去っていった




私はしばらくニヤニヤしながら歩いていた

外国人に話しかけられた事は何回かあるが
及第点と思える説明を出来たのは久しぶりだからだ




大通りの交差点に出て
信号待ちをしながらニヤニヤしてる自分

いつか何か良いこと返ってくるかな
なんて事を考える

これが本当の
情けは人の為ならず(自分の為である)




信号が青になる
それと同時に
自分の顔が真っ青になる








任天堂3DSの入ったショルダーバッグ置いてきたわ








ショルダーバッグは無事だった
バッグの中身も勿論無事だ

一気に疲れが溢れてきて
しばし呆然と腰掛けていた

洗濯機の残り時間を見つめながら
一言だけ呟いた








もう返ってきてもうたがな