姉さん、事件です。

それは昨日の休憩中の出来事


食事を済ませた私は

いつも通りに職場へと歩いていた


ふと、サイレンが聞こえてくる


この辺りには大病院がある

いつものこと……とは不謹慎かも知れないが

慣れていると言えば慣れている




目の前を救急車が通り過ぎる

そんなに珍しいことではない

続いて消防車が通り過ぎる


消防車は久しぶりに見た気がする

消防署はこの辺りには無い筈だからな




ふと車線反対側を見ると

今見たばかりの救急車と消防車が停まっている

そればかりではない

サイレンは鳴り止まず続々と緊急車両がやってくる

あろうことか

反対側からはパトカーまで数珠つなぎでやって来た



(マジで写メのまんまです)



緊急車両群の中心にあるのは国鉄の改札口

見た目に火の気は映らないが

視界にうっすらと漂う煙が

やけに現実味を感じる


辺りは一気に緊迫した雰囲気が漂い

改札口付近には立ち止まる人が増え

道路を挟んだ側にある近くの喫茶店からは

自分も含めて一斉に視線が投げかけられる


鼻をすすると

やけに香ばしい匂いがする


生で消防車がいる現場を

目の当たりにするのは初めてだが

物が焼けるという現実は

冷酷なまでに万物全てに等しいのだろうか


そんな事を考えながらも

構内にいた人々の安否を気遣わずには

いられなかった




幸いにも

ぼや騒ぎで済んだのだろうか

緊迫した雰囲気は徐々に緩まる

野次馬の群れも

警察官の鶴の一声で

１人、また１人と歩き出した


ふと我に返り

私も職場へ戻って休憩を終えねばと

現場から視線を外し

歩を進め始めるのだった




生々しくうっすらと漂う煙と

残酷なまでに香ばしい匂いを


脳裏に焼き付けながら……。










って

そんなとこで焼き芋屋台の開店準備してんじゃねぇよバカヤロオオオォォッ!!!!Σ(`□´;)!!



(写メ右側の青い軽トラです)



以上、一生懸命クンカクンカして恥をかいたお話でした。

これからの季節、皆様も、火の用心。
＆
不審な物(人)を見掛けたら、躊躇せずにすぐ職員へ連絡を。